【2024年4月発売】DJI AVATA 2 スペック徹底解剖!購入前に要チェック
2024年4月11日にDJI AVATA2が、遂に日本でも発売されました。
DJI AVATAが日本未発売だったこともあって、発売前から各SNSではリーク画像や予想で盛り上がっていましたね!
「FPVドローンに挑戦したい」と考えていた人にとっては、参入障壁が一気に下がるので、かなりの朗報だったと思います。
今回はそんな話題の最新機種「DJI AVATA2」を紹介していきます。
購入を迷っている人、FPVドローンに挑戦したいという人は必見の内容ですので必ず最後まで読んでください!
この記事で解決する悩み
- AVATA2ってなに?
- 他のドローンとなにが違うの?
- スペックや価格は?
- 資格はいるの?
AVATA2とは
AVATA2とは、DJI社から発売されたFPVドローンです。
以下のことが理由でAVATA2は、発売前から大きな反響を呼んでいます。
- 初代AVATAが日本で未発売だった
- FPVドローンの参入障壁が下がった
FPVドローンは、電波法などの理由で参入障壁が高かったのです。
AVATA2の発売によってFPVドローンが、簡単に始められるようになりました。
これから始めようと考えていた人にとっては朗報でしたね!
AVATA2には主に以下の特徴があります。
- 小型
- プロペラ全体がガードされている
- ゴーグルを付けて飛行させる
- モーションコントローラーで直感的に操縦できる
- 初心者でも簡単にアクロバットな飛行ができる
FPVドローンの概要も含めて、詳しく紹介していきます。
2024年9月にDJI Neoも発売されました!
DJI AVATA2を小さくしたようなドローンが2024年に新発売されました。
その名も「DJI neo」
とても機体サイズが小さいにも関わらず、ドローンを楽しめる機体になっています。
詳しくは、こちらの記事で解説しているので、ぜひAVATA2の記事と一緒に読んで下さい。
▶︎新機種DJI NEOが登場!!仕様やスペックを徹底解説!HOVERAirとの違いは?!
FPVドローンって何?
FPVとは「First Person View」の略で、ゴーグルを付けて一人称で飛行させることから、そう呼ばれています。
主にドローンレースなどで使われるケースが多いですが、室内撮影などでも利用されています。
FPVドローンには以下のような特徴があります。
- ゴーグルを付けて操縦する
- 通常のドローンと異なる操縦方法がある
- 映像伝送に5GHz帯の電波を使う
- 自動でホバリングしない
- 基本的に自作する必要がある
- 空撮用ドローンと操作が難しい
この中でも、5GHz帯の電波を使うという所がポイントでした。
この電波を使う為には、以下のことが必要です。
- 無線技士の免許を取得する
- VTXという映像伝達の機材(技適の通ったもの)を揃える
- 無線局の開局を行う
これは時間とお金が必要ですね
これとは別に、以下の理由で長時間のシミュレーション訓練が必要です。
- 簡単にホバリングしない
- 通常のドローンとは異なる操縦方法がある
これらが、FPVドローンは参入障壁が高いと言われる理由でした。
上記の条件を省略して、FPVドローンが始められるのが、AVATA2です!
DJI FPVと何が違うの?
今までもDJIからはDJI FPVという機体が販売されていました。
DJI FPVは画像のように、AVATA2と比較して機体サイズも大きく、プロペラもむき出しでした。
一言で言えば、DJI FPVは屋外向きの機体と言えます。
今回発売されたAVATA2は、プロペラガードも付いていて、機体サイズも小さいので屋内でも安心して飛ばせます。
AVATA2は初心者でも安心して練習ができそうですね!
AVATA2は、FPVドローンの醍醐味の一つである狭い場所の飛行ができるという点も、DJI FPVとの違いです。
初代AVATAと何が違うの?
一番の違いは、日本で飛ばせるかどうかという点ですが、他の以下のような違いがあります。
- カメラセンサーが大きくなり、より広い幅の綺麗な映像が撮影できるようになった。
- フレームレートが大きくなり、より滑らかな映像が撮影可能になった。
- 伝送規格がO4になり、より遅延の少ない、綺麗な映像伝送が可能になった。
- 内部ストレージが増えたことで、より多くの映像を録画できるようになった。
- バッテリーの進化により、長時間飛行が可能になった。
機体のサイズ感は変わっていませんが、中身が大きく進化していますね!
基本的には映像に関する性能が大きく上がり、日本に上陸しました。
飛行時間が長くなったのは特にうれしい進化ではないでしょうか!
通常のドローンとの違い
通常のドローンとの違いは、以下のようなものがあります。
- ゴーグルを付けて飛行させる
- 必ず特定飛行(目視外飛行)になる
- ジンバルがないことでより臨場感のある映像になる
- 操縦方法が異なる
- アクロバティックな飛行ができる
違いに付いて、下記にて細かく解説していきます。
ゴーグルを付ける事で特定飛行になる
AVATA2はゴーグルを目に装着して飛行させるので、必然と特定飛行(目視外)に該当します。
屋外で飛ばす際には、必ず飛行許可を取り、補助者を配置するなどの立入管理措置が必要です。
ジンバルがない
FPVドローンにはジンバルがついていませんので、機体が傾けば映像も傾きます。
これにより、本当に空を飛んでいるような、臨場感あふれる映像が撮影できます。
操作方法が一部異なる
FPVドローンはアクロモード(Air、マニュアル)と呼ばれる操縦方法があります。
通常のモードとは異なり、水平維持を行わなくなりますので、ひっくり返ったり、真下を向いて飛行させたりできます。
こういったアクロバティックな飛行ができるのも、FPVドローンの醍醐味です。
ただし、アクロモードでの飛行は、長時間の操縦訓練が必須ですので、ご注意ください。
AVATA2では、これらのアクロバティックな飛行が、初心者でも簡単にできます!
飛ばしてみたくなってきました!
AVATA2のスペック
これまで大きな枠組みでAVATA2の紹介をしてきました。
ここからは細かいスペックについて紹介していきます。
進化したポイントなどを見ていきましょう。
基本スペック
重量 | 約377g |
サイズ | 185×212×64mm(縦×横×高さ) |
最大速度 | 各モードによって異なる |
ノーマルモード | 28.8km/h |
スポーツモード | 57.6km/h |
マニュアルモード | 97.2km/h |
最大高度 | 5000m |
最大飛行距離 | 10km |
最大飛行時間 | 約23分 |
最大風圧抵抗 | 10.7m/s |
内部ストレージ | 46GB |
映像伝送システム | O4 |
最大映像伝送距離 | 10km |
カタログ値ではありますが、FPVドローンで伝送距離10kmはすごいですね!
マニュアルモード(アクロ)で飛行させられる人は、最大速度97kmで自由自在に空を飛びまわれます!
最大飛行時間も23分ありますので、十分すぎる性能ではないでしょうか。
FPVで23分も飛ばせる人いるのかな(笑)
FPVドローンとしてはかなり高スペックなことが分かりますね。
AVATA2はFPVドローンでありますが、機体重量も377gもあります。
100g以上のドローンに該当するため、機体登録が必要です。
機体登録にやり方を忘れたり、自信があまりない人は下記の記事を参考にしてみてください。
▶︎【義務化】ドローンの機体登録とは?必要性と手順を詳しく解説!
価格
価格は以下の通りです。
AVATA2FlyMoreコンボバッテリー×1 | 143,000円 |
AVATA2FlyMoreコンボバッテリー×3 | 174,900円 |
DJI FPV送信機3 | 17,600円 |
FlyMoreコンボは以下の内容です。
- 本体
- ゴーグル
- モーションコントローラー
基本セットのプロポはモーションコントローラーなんですね。
通常のプロポは別売りになっていますので、ご注意ください。
20万以下で、すぐにFPVが始められるのはかなりお得です!
それでも20万円はいい価格。
実際にAVATA2を飛ばしてみたい人はレンタルという選択肢もあります。
ドローンをレンタルしている会社も紹介しているので、どうしてもAVATA2を飛ばしたい人は読んでください。
▶︎ ドローンレンタルは初心者必見のサービス!あなたに最適な1台が見つかる完全ガイド
カメラ
イメージセンサー | 1/1.3インチ |
レンズ | FOV155° |
ISO感度 | 100~25600 |
最大静止画サイズ | 1200万画素 |
静止画フォーマット | JPEG |
動画解像度 | 4K 60fps |
2.7K 120fps | |
1080p 120fps | |
動画フォーマット | MP4 |
カラーモード | 標準、D-logM |
カメラFOV | 標準、広角、超広角 |
チルト角 | -85°~+80° |
カメラ性能は上記に全て提示しました。
静止画サイズは小さいですが、FPVで静止画を撮ることはほとんどないので、問題ないでしょう。
動画については、フルHDで120fpsの映像が撮影できるのはすごいですね!
GoProいらなくなっちゃいますね。
log撮影ができるようになったのも、うれしい変更点です。
その他、チルト角がすごくて、ほぼ真上まで向けることができます。
点検などの業務でも活躍が期待できます。
障害物センサー
通常のドローンのような全方位の障害物センサーはついていません。
下方及び後方のビジョンセンサーのみ搭載しています。
代わりに、障害物にぶつかったりして、ひっくり返ってしまった時に、自分で起き上がる為の「タートルモード」と言う機能があります。
飛行時は、障害物など十分注意しましょう。
Goggles3
重さ | 約470g |
解像度 | 1920×1080 |
瞳孔間距離 | 56mm~72mm |
視度調整 | -6.0D~+2.0D |
動作時間 | 約3時間 |
新機能 | リアルビュー機能 |
AVATA2のゴーグルは、O4という映像伝送規格を使用しており、2.4GHzでありながら、遅延がほとんどない映像伝送が可能になっています。
ここがAVATA2の特にすごいところです。
また、視度調整もできますので、普段メガネを付けている人でも、メガネを付けずにゴーグルを着用できます。
さらに、新機能【リアルビュー機能】により、ゴーグルを付けたまま、外の状況を確認できます!
FPVドローンは、バッテリー交換などでゴーグルの取り外しを頻繁に行います。
面倒な作業なので、うれしい機能ですね。
モーションコントローラー
重さ | 約118g |
動作時間 | 約10時間 |
簡単アクロ機能 | |
フリップ | 前方/後方に360°フリップ |
ロール | 左右に360°ロール |
180°ドリフト | 高速で横方向ドリフトしながらヨー方向に180°スピン |
モーションコントローラーもより小さく、軽く進化しました。
モーションコントローラーを使うことで、ドローンの操縦をしたことが無い人でも、直感的に操縦することができます。
体験会などで活躍しそうですね!
AVATA2の飛ばし方
AVATA2と通常のドローンの違いを紹介してきましたが、実際にAVATA2を飛ばすには何が必要なのでしょうか。
- モーションコントローラーの使い方は?
- 何か資格はいるの?
- 飛行許可は必要なの?
一つずつ紹介していきます。
基本操作
モーションコントローラーで操縦する場合、通常のドローンで必要な操縦技術はいりません。
- 離陸、着陸:ジョイスティックの上下操作で行います。
- 上昇・下降:コントローラーを前後に傾けると、上昇、下降します。
- 前進・後退:トリガーを握ると前進、前方向に倒すと後退します。
- 旋回:進みながらコントローラーを左右に傾けることで、傾けた方向に旋回します。
- カメラ:実際に上を向くと、ゴーグルとカメラが連動して上方向を向きます。下方向も同様です。
このように、モーションコントローラーを使うことで、ドローンを操縦したことない人でも直感的に操縦をすることができます。
資格はいるの?
FPVドローンと言うと、無線技士の資格が必要と思われる人がいると思いますが、AVATA2では必要ありません。
理由は、AVATA2は2.4GHzを使っているから。
※無線技士の資格がいるのは5GHz帯の電波を使用する時です。
国家資格が無くても飛ばすことは可能です。
ただし、外で飛ばす際には航空法を学んで、許可を取得する必要があるので注意しましょう。
飛行許可はどうすればいいの?
FPVドローンはゴーグルを付けて操縦するので、必然と「目視外飛行」になります。
目視外飛行は、航空法で禁止されていますので、飛行させるための許可が必要です。
また、100g以上の機体ですので、機体登録も必要です。
最低限以下のことが必要なので、チェックリストとしてご活用ください。
- 機体登録
- 登録記号の貼付
- リモートIDの紐づけ
- 飛行許可(目視外)の取得
- 飛行通報
- 飛行日誌の作成
- 飛行マニュアルの遵守
航空法を守って正しく飛ばしましょう。
AVATA2の活用方法
小型でプロペラがガードされている形状から、室内や狭所での飛行が可能です。
「すぐに飛ばせる」「安定している」ということからFPVの導入機としても最適です。
これらからは以下の用途での活躍が期待されます。
- FPVの練習
- 室内のPV撮影
- 屋根裏や床下の点検
- 人が入れない、狭い場所の点検
AVATA2だけのレースなども開催されるかもしれませんね!
初めてのFPV
AVATA2は屋内であれば、特別な許可は必要ありません。
飛行も安定しているので、初めてFPVをする人の練習機として最適です。
本来であれば、FPVドローンを飛ばすまでに、資格取得や無線局の開局、シミュレーターを使った飛行訓練などを実機を飛ばすまで時間が必要です。
簡単には実機は飛ばせませんという常識を、AVATA2が破ったと言えるでしょう。
「本格的にはじめる前に、FPVドローンを少し飛ばしてみたい」
という人でも簡単に飛ばせるのでチャレンジしやすくなりました。
点検・業務
これまで、ドローンによる狭所の点検は、専用の機体を使うか、マイクロドローンを使う必要がありました。
どちらも以下のような問題がありました。
- 5GHz帯を使うので資格の取得と無線局の開局が必要
- 伝送距離が短い
- 機体が安定しないので、高い操縦技術が必要
AVATA2ではこれらがすべて解決されます。
2.4GHzなので資格などは必要ありませんし、DJI機の伝送距離は障害物があっても他の機体よりは長距離になります。
GPSが効かない場所では、機体は不安定になりますが、それでも、他のマイクロドローンとは比べ物にならないくらい安定します。
ドローンの飛行は安全性が重要です。
狭所を飛行できるDJI機の登場は、今後の点検業務等で活躍が期待されています。
映像
- 通常のドローン → 雄大な映像
- AVATA2 → 臨場感のある映像
撮影する映像にはこのような違いがでます。
AVATA2では、FPVドローン特融の映像を、誰でも、簡単に撮影することができます。
通常のドローンとの組み合わせで、よりレハイレベルな映像が作れるでしょう。
実際に飛行させてみて
実際に飛ばしてみると、ゴーグルから見る画像がすごく綺麗で感動します!
私は、アナログの電波を使ったFPVドローンを飛ばしますが、まったく別次元です!
モーションコントローラーの操作には少し慣れが必要ですが、説明書を見なくても感覚で飛ばせました。
今まで通常の空撮機を飛ばしていた人も、まったく違った臨場感が体験できるので、ぜひ飛ばしてみてください。
まとめ
AVATA2はFPVドローンのフラッグシップ機として今後の活躍が期待されています。
FPVドローンの参入障壁が下がったことで、今までチャレンジできなかった人もFPVドローンの世界に入ってきます。
利用者が増えれば、様々な場所で活用の幅も広がっていくでしょう。
あなたもぜひFPVドローンに挑戦してみませんか?
操縦者にしか体験できない最高の世界が広がっています!
今後もドローン国家資格に関する情報や、ドローンに関する有益情報を発信していくので、ブックマークしておいていただければ幸いです。
ドローン国家資格の取り方の全てを公開!合格までのロードマップ
空を自由に飛び回るドローン。 その活躍は、空撮はもちろん、農業や建設現場、さらには宅配まで、私たちの生活に欠かせない存在になりつつあります。 もしかしたら、あなたもドローンを操縦してみたい、そう思っているかもしれませんね […]