DJI Air3とAir2Sの違いは?比較してわかった圧倒的なスペックの差
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DJIは、世界のドローン販売シェア70%を超えており、世界最大のドローンメーカーです。
圧倒的なドローンシェアを誇るDJIのMiniシリーズは、ドローン初心者や趣味でドローンを楽しむ方向けに絶大な人気があります。
最近ではDjiAir3がAirシリーズとしては、以来2年ぶりにAir2Sの後継機として2023年7月に発売されました。
この記事では、ドローンに興味のある方はもちろん、空撮用ドローンを購入しようと思っている方々に向けて「Air3とAir2Sの違い」について解説しています。
特に性能の違いやそれぞれの特徴、どんな人におすすめなのかについてわかりやすく解説しています。
このサイトではドローンに関する情報を発信し、読者の相談を受けて、悩みを解決してきました。
この記事を読めば、DJI Air3とAir2Sの違いが理解できて、自分に最適なドローンを選べるようになります。
記事の後半にはドローンをより安く購入できるお得情報も紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
Airシリーズの特徴
一般向けの小型空撮用ドローンは主に、Mavicシリーズ、Airシリーズ、Miniシリーズの3つがありますが、
Airシリーズは一般ユーザー向けとしては申し分ない空撮スペックを備えたドローンです。
各シリーズの特徴
Mavicシリーズ:プロ級の空撮用ドローン。世界最高峰のドローンカメラを搭載。
Airシリーズ:空撮に特化したセミプロ向け。趣味としても空撮事業でも活用できる。
Miniシリーズ:初心者、趣味で楽しめる機体。SNS用の縦向き動画の撮影ができる。
持ち運びしやすい
Airシリーズの最大の魅力は、そのドローン本体の持ち運びやすさです。
重さはわずか約250g程度のMiniシリーズよりは重さがありますが、Airシリーズもおよそ500gから700g程度で、プロペラ部分を折りたためるため、非常にコンパクトに持ち運べます。
アウトドア用のバックパックや小型のカメラバッグにも簡単に収納できるため、旅行やアウトドアでも手軽に空撮を楽しめます。
高性能カメラを搭載
カメラの性能をMiniシリーズ、Mavicシリーズと比べると、Airシリーズは中間に位置します。
Miniシリーズ<Airシリーズ<Mavicシリーズ
Mavicシリーズは最高品質のカメラを搭載していますが、どちらかというと空撮事業者向けで一般ユーザーには扱えないような多彩な機能も含まれています。
一方でAirシリーズは高性能なカメラを搭載している上に手軽に撮影を楽しめる機能もあります。
一般ユーザーで空撮を楽しみたい方に向いている機体といえます。
高度な飛行性と安全性
障害物検知機能が備わり、リアルタイムで飛行経路上にいる物体や障害物を検知する精度が向上しました。
加えて、障害物を自動で回避できる高度操縦支援システム (APAS)が搭載されており、墜落リスクを大幅に減らしてくれます。
Air3とAir2Sの違いを比べた
Air3 | Air2S | |
セット 価格 | ¥187,000 ※Fly Moreコンボ | ¥165,000 ※Fly Moreコンボ |
重量 | 720g | 595g |
カメラ 性能1 | 【広角カメラ】 1/1.3インチCMOS 48万画素 f/1,7 ノーマル/HLG/D-log | 1インチCMOS 20万画素 f/2.8 ノーマル/HLG/D-log |
カメラ 性能2 | 【中望遠カメラ】 1/1.3インチCMOS 48万画素 f/1,7 ノーマル/HLG/D-log | なし |
動画解像度 | 4K 100fps FHD 200fps | 5.4K 30fps 4K 60fps FHD 200fps |
飛行時間 | 46分 | 31分 |
飛行速度 | 最大飛行速度:21m/s 最大上昇下降速度:10m/s | 最大飛行速度:19m/s 最大上昇下降速度:6m/s |
安全性 | 全方向障害物検知機能 APAS5.0 | 4方向障害物検知機能 (前方、後方、情報、下方) APAS4.0 |
Air3とAir2Sの機体の性能を比べたときに、大きな違いは下記の4つあります。
- カメラ性能
- 飛行時間
- 飛行速度
- 安全性
それぞれ詳しく解説していきます。
カメラ性能
Air2Sは1種類のカメラしか搭載していませんが、Air3は2種類のカメラを搭載している点が一番大きく異なります。
Air2Sは5.4K撮影ができ、Air3は4K撮影ですが100fpsとより美しいスローモーション撮影が可能です。
他の性能は若干の差があるものの、空撮に大きく影響することはありません。
用語について簡単に補足説明をしておきますので、カメラ性能にこだわりたい方やそれぞれのスペックが気になる方はチェックしてみてください。
各用語の解説は、右側にある ∨ をタップすると詳細が見れます。
4K(Ultra HD)
カメラの解像度レベルを表す用語の一つ。
4K(Ultra HD)は「3840×2160」と表現されることもありますが、水平方向に3840画素、垂直方向に2160画素で画像を撮影するという意味です。
一般的なYouTube動画は1920×1080(フルハイビジョン)
4Kはフルハイビジョンの4倍の画像の細かさなので、より綺麗な映像の撮影が可能になります。
fps(frame per second)
カメラが1秒間に撮影できる画像の枚数を表す単位(フレームレート)。
数値が高いほど画面の素早い動きをより鮮明に捉えられます。
ハイスピードカメラは数百~数百万fpsありますが、30fpsあれば動画で一般的な風景や動作を撮影するには充分です。
CMOS
カメラで集めた光を電気信号、そしてデジタルデータへ変換するイメージセンサーという機能の種類の一つです。
数値が高いほど、多くの光をカメラに取り込み、繊細な画像を撮影できます。
今回紹介したDJIのドローン機体がもつ1/1.3という数値は、iPhoneといった市販の高性能なスマホと同じレベルです。
映像にこだわりたい方はカメラのスペックについてこだわって吟味してみると良いでしょう
飛行時間
飛行時間でAir3とAir2Sを比べると、大きく差が開いています。
- Air3の飛行時間は最大46分
- Air2Sは最大31分
Air3の方が約1.5倍長く飛行が可能です。
Air3の方がバッテリー残量を気にすることなく空撮を楽しむことができるといえるでしょう。
飛行速度
飛行速度は、動画撮影において重要な要素です。
最大飛行速度は、臨場感溢れるカットやダイナミックな映像を撮影できるので、動画を撮影する上では重要です。
上昇下降速度は、速度が上がると動画の景色がより変わりやすく、観る人が飽きない映像となります。
最大飛行速度を比べると、
- Air3の最大飛行速度が21m/s、Air2Sが19m/s
- 上昇下降速度では、Air3が10m/s、Air2Sが6m/s
飛行速度においては、Air3の方が優れており、映像表現の幅を広げられるでしょう。
安全性
安全性では、障害物検知機能とAPASが重要な要素です。
用語を簡単に解説します。
各用語の解説は、右側にある ∨ をタップすると詳細が見れます。
障害物検知機能
リアルタイムで周辺環境を検知して障害物がないかチェックできる機能
APAS
Advanced Pilot Assistance Systemsの略で操縦者が気づかない障害物も自動的に回避して飛行してくれるシステム
リアルタイムで周辺環境を検知して障害物がないかチェックできる機能
Air2Sは4方向障害物検知機能、APS4.0を搭載しています。
一方で、Air3は全方向障害物検知機能、APAS5.0を搭載しています。
Air3は、Air2Sと比べるとワンランク上の安全システムを搭載し、より安全性能が高い機体となっています。
それぞれの安全性能についてはあとで詳しく解説します!
DJIAir3のスペック
Air3はDJI社のAirシリーズの最新モデルで、2023年7月25日に発売されました。
Air2S以来待望のAirシリーズの新モデルで、期待を裏切らない素晴らしいスペックを備えた機体となっています。
特に優れている点をいくつか紹介します。
カメラ性能
Airシリーズ史上初のデュアルカメラを搭載し、Air2Sと比べると空撮の映像表現の幅が格段に広がりました。
カメラは広角カメラと中望遠カメラの2種類で、どちらも48万画素の撮影が可能で細部まで鮮明に捉えることができます。
広角カメラは画角が広く、全体を俯瞰して撮影できるため広がりを感じさせる写真が撮れます。壮大な風景をおさめたい、遠近感を強調したい場合に広角カメラを使うと効果的です。
中望遠カメラは幅広いシチュエーションで背景のボケを活かした写真や背景との自然な距離感を持った写真撮影に適しています。
背景の雰囲気を残しつつ被写体を引き立たせたい場合に効果的です。
動画解像度
Air3はHDR撮影も可能なため、よりクオリティの高い映像を楽しめます。
HDR
High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略で、明るさの幅を広く表現できる高画質技術のこと。
通常よりリアルな描写や臨場感のある撮影が可能となる。
また、Air3は4K100fpsでの撮影ができ、鮮明な映像やスローモーションビデオ撮影にも充分対応しています。
飛行時間
バッテリー性能の改善により、Air2Sと比べて飛行時間が46分と大幅に向上。
飛行時間が長いとそれだけ、さまざまな空撮を楽しむチャンスが増えます。
バッテリー残量が少なくなると、墜落のリスクが高まるため、ドローンを帰還させる必要があります。
長時間飛行が可能となったため、バッテリー交換のために帰還させる回数も減り、ストレスなく撮影を楽しめるでしょう。
安全性能
Air3では全方向障害物検知機能が備わり、飛行経路上にいる物体を検知する精度が向上しました。
加えて、高度操縦支援システム (APAS 5.0) により障害物を自動で回避できるため、墜落リスクを大幅に減らしてくれます。
障害物検知機能や高度操縦支援システムがどれだけ凄いかは、動画をみるとわかりやすいので参考にしてみてください。
DJIAir2Sの特徴
2021年4月15日にDJI AIR 2Sが発売されました。
発売してから3年が経ちましたが、いまでも「コスパ最強の空撮ドローン」として呼び声高い人気の機体となっています。
しかし。基本スペックや性能は、DJI Air3がAir2Sを上回っています。
ここはさすが、DJIですね。技術進歩させて、ドローンの性能を上げてくれる素晴らしい会社です。
Air2Sの特徴をいくつか紹介します。
カメラ性能
Air2Sのカメラ性能は1インチCMOSを備えており、動画解像度も5.4K撮影が可能でAir3より綺麗な映像を撮影できます。
一般的な空撮であれば4K撮影が多いですが、5.4K撮影した動画を観ると映像の美しさに驚くことでしょう。
こだわりがない方は4Kでも十分綺麗な映像が撮れます。
安全性能
Air2Sの安全性能の特徴として、4方向障害物検知機能があります。
Air2Sは前方、後方、上方、下方の4方向に障害物検知機能が搭載されており、周辺に障害物がないかリアルタイムで検知してくれます。
また、APAS4.0という高度操縦支援システムも備えており、飛行中にもし操縦者が見落としている障害物があれば衝突しないように自動で回避してくれます。
Air3はAPAS5.0を備えています。
特に、自動回避飛行によるアクティブトラック機能の活用はこれまでできなかった空撮が可能となりました。
また、Air2SはAirsenseが導入されています。
Airsenseとは、飛行中の航空機やヘリコプターから発せられるADS-B(放送型自動位置情報伝送)信号を受信した後、操縦者に知らせてくれるシステムです。
Airsenseにより操縦者はドローンを安全な場所へ移動できるようになります。
Airシリーズがおすすめの人
Air3とAir2Sのスペックと特徴を紹介しました。
スペックや特徴からどのような人におすすめなのか?を紹介します。
DJIシリーズの価格も決して安くはないです。
Airシリーズの購入を検討している人には、必ず参考になるでしょう。
Air3がおすすめの人
- Air2Sをこれまで愛機として使い続けてきた人
- ドローンで事業をやろうと考えている人
- 最初のドローンの購入を検討している人
上記に当てはまる人は、Air3は特におすすめです。
Air2Sをこれまで愛機として使い続けてきた人
コスパ最強の空撮ドローンと言われてきたAir2Sの後継機であるAir3は、ほとんどのスペックでAir2Sを上回っています。
ずっとAir2Sを使い慣れていた方も待望の新モデルのスペックの高さに驚くくらい性能が格段に向上しています。
Air2Sと同様に空撮を楽しみたい方にはぜひおすすめしたい一機です。
ドローンで事業をやろうと考えている人
Air3の最大の特徴の1つでもあるデュアルカメラの搭載により、幅広いシーンや様々な映像の撮影が可能になりました。
映像制作の幅を広げたい方、空撮で仕事をしたい方にもおすすめです。
中望遠カメラのズームが3~9倍まで対応可能のため、屋根の点検に活用できます。
また48MPの高画質な画像を撮影できるので、ビジネスでも全く問題なく使える機体です。
最初のドローンの購入を検討している人
最初のドローンの購入に迷っている人にもAir3はおすすめです。
これからドローンをやりたいと思っている人は、「ドローンで色んなことに挑戦してみよう」と考えていると思います。
Air3であれば、まだ完璧に定まっていないあなたの願望を叶えてくれる機体です。
価格は決して安くはないですが、使いこなすことができれば、コスパ最強と感じれるでしょう。
Air2Sがおすすめな人
コスパを重視する方にはAir2Sがおすすめです。
2021年に発売されて3年の月日が経ちますが、価格の割に空撮ドローンとして高スペックな機体として未だに人気があります。
最近では新モデルのAir3が発売され、Air2Sの価格が以前よりも更に値下げして販売されているお店もみかけます。
たとえば、Fly Moreコンボでいえば、当初165,000円だったのに対し現在は130,000円と3万円近く安く販売されています。
一方でDJIオンラインストアでは現在Air2Sが販売されておらず、在庫が残っている店舗でのみ取り扱っているため、購入を検討している方は要チェックです。
また、費用を抑えて高性能な空撮ドローンを検討するのであれば、Air2Sの他にMin4Proもおすすめです。
Mini4ProはAir2Sと比べて価格はやや高いですが、動画解像度、安全性能、飛行時間などの性能が上回っており、エントリーモデルながら高スペックな機体となっています。
▶︎【何が違う?】DJI Mini4 ProとMini3Proの違いについて徹底解説
Airシリーズを安く買う方法
Airシリーズを安く購入できる方法を紹介します。
Air2SはAir3の後継機種になるので、安く売っている場合が多くあります。
一方で、Air3は発売してまもなく、新機種はセールにはならない場合が多いので注意してください。
DJIのセールを利用する
DJIの公式ストアでは、定期的にセールを開催しています。
時期を少しずらしてみると、定価よりも安くAirシリーズのドローンを購入できる場合があります。
急いで買う必要がなければセールを待ってみるのがおすすめです。
下記に過去のセール情報を紹介しているので参考にしてみてください。
DJIセール時期を確認する(∨をクリックすると情報が見れるよ→)
- ブラックフライデーセール:11月中旬から12月上旬
- スプリングセール:3月から4月
- サマーセール:7月中旬から8月上旬
- ウィンターセール:12月中旬から年末
※過去のセール情報を参考にしています。必ずこの時期に実施するとは限りません。
代理店のセールを利用する
DJI正規販売代理店の中にはセールを実施するお店もあります。
たとえば、株式会社セキドでは過去に対象のDJI製品が最大35%OFFとなるセールを開催したことがあります。
セールと同時にドローン下取りサービスを行い、下取りで2万円オフになるなどお得なキャンペーンを実施していました。
販売代理店ごとにセール時期や割引率が異なるので要チェックです!
ECショップのセールや、ポイント獲得を狙う
ECショップのセールではドローンも割引した価格で購入できる場合があります。
たとえば、Amazonで開催する大型セールでDJIドローンも大幅に割引になったことがあります。
また、ECショップでセールを実施していなくても、ポイント獲得分を加味すると通常より安く購入できる場合が多いです。
ECショップではセールを実施することが多いため、こまめにチェックするのがおすすめです!
ドローン仲間から安く譲り受ける
ドローン仲間から譲ってもらうという方法もあります。
ドローン仲間の中には、何らかの理由でドローンを新たに購入し、いま所有しているドローンを手放したいという方もいます。
たとえば、Air2Sを使い続けてきた方がAir3を購入するにあたって、誰かに譲りたいと思うこともあるでしょう。
譲りたい側も新たに購入するための資金として活用できるので、お互いにメリットがあるといえるでしょう。
ドローン仲間をつくるにはドローンコミュニティに参加するのがおすすめです。
ドローンコミュニティ「ドロビズ」は日本最大級のドローンオンラインコミュニティで、多くのドローン仲間と知り合えますし、他では得られない有益情報やオフ会も開催しています。
まとめ
ここまで、Dji Air3とAir2Sの違いやAirシリーズがおすすめな人について詳しく解説してきました。
いままで違いがよくわからなかった方も、本記事を通して、それぞれの特徴やどっちが自分に向いているのかわかっていただけたのではないでしょうか。
Airシリーズは空撮を趣味として楽しむ方にもおすすめですが、空撮事業で収入を得るためにも十分なスペックを持ち合わせているのでぜひ購入を検討してみてください。
ドローンを購入する際はセールを利用するなどお得情報も参考にしてみてください。
今後もドローン国家資格に関する情報や、ドローンに関する有益情報を発信していきますので、ぜひチェックしてみてくださいね
機体の紹介だけではなく、プロポを紹介している記事もあります。
ドローンだけではなく、プロポもぜひ注目してみて下さい。
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