失敗しないドローンのS Dカード選び!容量・速度・耐久基準

ドローンで感動の空撮デビュー!
でも、その映像を記録するSDカード選び、
- 「種類が多くて分からない…」
- 「今のカードで大丈夫?」
と不安ではありませんか?
せっかくの撮影データ消失なんて、絶対に避けたいですよね。
この記事が、あなたのための「ドローン用SDカード完全ガイド」です。
容量・速度・耐久性といった選び方の基本から、信頼できるメーカー選びのヒント、長持ちする使い方、万が一のトラブル解決法まで。
この記事1本で全て解決します。
この記事を読めば、もうSDカード選びで迷うことはありません。
最適な一枚を自信を持って選べるようになり、容量不足やエラーの不安なく、空撮そのものに集中できるでしょう。

この記事読めば、SDカード選びも安心です!
目次を開いてあなたの知りたい情報をいますぐチェック!
- 1. 容量で迷わない!ドローン撮影に最適なSDカード容量の選び方
- 1.1. 4K動画1時間撮影に必要なSDカード容量は?
- 1.2. 写真大量保存に最適なSDカード容量は?
- 1.3. 容量と画質の関係:多いほどキレイになる?
- 1.4. 複数枚のSDカードを使い分けるメリットとは?
- 2. 速度が肝心!スムーズなドローン撮影を実現するSDカード速度の選び方
- 2.1. 書き込み速度 vs 読み出し速度:ドローン撮影で重要なのは?
- 2.2. 高フレームレート撮影に必要な書き込み速度は?
- 2.3. 連写撮影で書き込み速度が重要となる理由とは?
- 2.4. UHS-IとUHS-IIの違いを徹底解説!
- 2.5. V30とV90の違いを解説!最適なビデオクラスとは?
- 3. 過酷な環境にも耐える!耐久性抜群のSDカードで安心撮影
- 3.1. 耐衝撃性・耐水性の重要性:ドローン撮影におけるリスクと対策
- 3.2. 極端な気温下でも安心!タフなSDカードを選ぶポイント
- 3.3. SDカードの寿命を延ばすための使い方と保管方法
- 4. メーカー・価格・性能を比較!最適なSDカードブランドを見つけよう
- 4.1. 純正vs市販:ドローンメーカー純正SDカードのメリット・デメリット
- 4.2. 価格と性能のバランス:予算に合った最適なSDカードとは?
- 4.2.1. コストパフォーマンス重視の場合の戦略
- 4.3. SDXCとSDHCの違いを解説!ドローンに適した規格は?
- 4.4. microSDカード変換アダプタは性能に影響する?
- 4.4.1. 推奨される使い方
- 4.5. DJIドローンの推奨メモリーカード
- 5. SDカードを使いこなす!正しい使い方と管理方法
- 5.1. フォーマットの頻度:最適なタイミングと方法
- 5.1.1. SDカードのフォーマットに関する注意点
- 5.2. データ消失を防ぐ!SDカードのバックアップ方法
- 5.3. 長期保管に最適!SDカードの保管方法
- 5.3.1. 保管に適した環境
- 5.3.2. 保管ケースの利用
- 5.3.3. ラベリング
- 5.3.4. 定期的な確認(任意)
- 6. トラブルシューティング:SDカードに関するよくある問題と解決策
- 6.1. SDカードが認識されない!原因と対処法を解説
- 6.1.1. 考えられる原因
- 6.1.2. 試せる対処法(順番に試してください)
- 6.2. SDカードエラー発生!一般的な原因と解決策
- 6.2.1. 考えられる原因
- 6.2.2. 試せる対処法
- 6.3. SDカードが破損!?データ復旧サービスを選ぶ際の注意点
- 6.3.1. 破損の種類
- 6.3.2. データ復旧の方法
- 6.3.3. データ復旧業者を選ぶ際の注意点
- 6.4. 最も重要なこと
- 7. まとめ:SDカードに関する疑問をスッキリ解決!
容量で迷わない!ドローン撮影に最適なSDカード容量の選び方

SDカード選びで最初に悩むのが「容量」です 。
「大きい方がいい?」「どれくらい必要?」そんな疑問に答えます。
最適な容量は、撮影内容によって変わります。
4K動画1時間撮影に必要なSDカード容量は?

ドローンの魅力は高画質な空撮映像、特に「4K」です 。
しかし、4K動画はデータ量が非常に大きいのが特徴です。
一般的に、4K動画を1時間撮影すると、約27GB~45GB以上になることがあります。
ドローンの機種や画質設定(特にビットレート)によって必要な容量は大きく変動します。
ビットレートとは映像のデータ量を表す数値です。
高画質・高ビットレートの撮影では、大容量データとなるため、SDカードの容量と速度に余裕が必要です。
したがって、4K動画撮影がメインの場合、最低でも64GB、できれば128GB以上のSDカードを推奨します。
長時間の撮影や旅行先でのデータ保存には、128GBや256GBの大容量カードを選ぶと安心です。
容量別 撮影可能時間の目安
容量 | フルHD(1080p)動画 | 4K動画 |
---|---|---|
32GB | 約2時間~2時間半 | 約40分~1時間 |
64GB | 約4時間~5時間 | 約1時間半~2時間 |
128GB | 約8時間~10時間 | 約3時間~4時間 |
256GB | 約16時間~20時間 | 約6時間~8時間 |
写真大量保存に最適なSDカード容量は?

ドローンで風景写真をたくさん撮りたい人もいるでしょう。
写真は動画よりデータ量は小さいですが、最近のドローンは高画素なため、一度に数百枚以上を撮影すると大きな容量が必要になります。
特に注意したいのが「RAW形式」での保存です。
RAW形式は編集の自由度が高い反面、JPEG形式よりファイルサイズが数倍大きくなります 。
写真メインでJPEG形式なら32GBや64GBでも十分な場合があります(例: 2400万画素JPEGなら64GBで約5,000〜6,500枚保存可能)。
しかし、RAW形式保存や動画撮影も考慮するなら、128GB以上あると安心です 。
RAW形式とは?
RAW形式は、カメラが撮影した画像データを加工・圧縮せずにそのまま記録したファイル形式です。
JPEGなどと違って、撮影時の情報がほぼすべて保持されているため、後から自由に編集するのに適しています。

高画素ドローンで画質にこだわる人は、余裕を持った容量を選びましょう。
容量と画質の関係:多いほどキレイになる?

SDカードの容量自体が直接画質を向上させるわけではありません。
画質は主にカメラ性能や撮影設定で決まります。
ただし、高画質(高解像度・高ビットレート)で撮影するとデータ量が大きくなります。
容量が小さいと、高画質設定で長時間撮影できなかったり、途中で止まったりする可能性があります。
つまり、高画質撮影という選択肢を活かすには十分な容量が必要です。
複数枚のSDカードを使い分けるメリットとは?

中程度の容量(例:32GB、64GB)のカードを複数枚使う方法もあります。
メリットは以下の通りです。
リスク分散
最大のメリットです。
SDカードは故障のリスクがあり、ドローンは墜落・紛失の可能性もあります。
1枚の大容量カードが使えなくなると全データが失われますが、複数枚に分けておけば被害を最小限にできます。
これはプロも実践する方法です。
ドローンのリスク管理は重要です。
ドローンの墜落リスクに関してもっと学びたい人はこちらの記事もチェックしてみて下さい。
効率的なワークフロー
バッテリー交換時にSDカードも交換しやすくなり、容量不足を防げます。
コスト
容量が小さい方が単価は安く、複数枚揃えやすい場合があります。
これは、大切な書類を一つのカバンに詰めず、複数のファイルに分けて保管するようなものです。
ただし、複数枚の管理(内容把握、入れ替え、データ転送)には手間が増えます。
利便性重視なら1枚の大容量カード、安全性優先なら複数枚の使い分けを、撮影スタイルやリスク許容度で選びましょう。

なるほど、SDカード選びはリスク分散が大事なんだね!
複数枚持ち歩くの実践しよう。
速度が肝心!スムーズなドローン撮影を実現するSDカード速度の選び方

特に動画撮影では、書き込み速度が不足すると映像が乱れるため注意が必要です。
SDカードのスピードは、どのような点に注意して確認すればよいのか見ていきましょう。
書き込み速度 vs 読み出し速度:ドローン撮影で重要なのは?
SDカードには「読み出し速度」と「書き込み速度」があります。
- 書き込み速度:ドローンが撮影データをSDカードに「記録する」速さ
- 読み出し速度:SDカードのデータをPCなどに「読み出す(コピーする)」速さ
ドローン撮影、特に高画質動画で圧倒的に重要なのは「書き込み速度」です。
撮影中、膨大な映像データがリアルタイムでSDカードに送られます。
書き込み速度が追いつかないと、映像のカクつき(コマ落ち)や記録停止の原因になります。
読み出し速度が速いと、データコピー時間が短縮されるメリットがあります。
しかし、撮影そのものを成功させるには、まず十分な「書き込み速度」の確保が大前提です。
ドローン用SDカードを選ぶ際は、パッケージの読み出し速度だけでなく、必ず「書き込み速度」、特に後述の「最低保証速度」(スピードクラス)を確認しましょう。
高フレームレート撮影に必要な書き込み速度は?

動画の滑らかさを示す「フレームレート(fps)」
ドローンによっては60fpsや120fpsといった「高フレームレート」撮影が可能です。
高フレームレート撮影は、1秒間に記録する画像枚数が増えるため、通常のフレームレート(例:30fps)より単位時間あたりのデータ量が格段に多くなります。
そのため、より高速な書き込み速度を持つSDカードが必須です。
必要な速度は機種や設定によりますが、一般的に4K/30fpsなら後述の「V30」で対応可能なことが多いです。
しかし、4K/60fps以上ではV30では追いつかず、より上位の「V60」や「V90」が推奨されることがあります。

お持ちのドローンが高フレームレート対応の場合、取扱説明書等で必要な書き込み速度を確認し、適切な速度規格のカードを選びましょう。
連写撮影で書き込み速度が重要となる理由とは?
写真の「連写」でも書き込み速度は重要です。動きの速い被写体を捉える際に役立ちます。
連写モードでは、大量の画像データをSDカードに一気に書き込もうとします。
書き込み速度が遅いと、カメラ内部のバッファメモリがすぐに一杯になり、書き込み待ちが発生(バッファ詰まり)。
その結果、連写速度が遅くなったり止まったりします。
特にファイルサイズの大きいRAW形式での連写は、高速な書き込み性能がより求められます。
ドローンで連写を使いたい人は、書き込み速度の速いSDカード(目安:UHSスピードクラス3/ V30以上)を選ぶことが快適な撮影の鍵です。
UHS-IとUHS-IIの違いを徹底解説!
SDカードの速度規格「UHS(Ultra High Speed)」には主に「UHS-I」と「UHS-II」があります。
UHS-I | UHS-II |
---|---|
最も普及している規格。 | 新しい高速規格。 |
理論上の最大転送速度約104MB/秒。 | 理論上の最大転送速度約312MB/秒。 |
多くのドローンが対応。 | 高性能カメラ等で採用。 |
カード裏面のピンは一列。 | カード裏面のピンは二列。 |
重要なのは互換性です。
UHS-IIカードはUHS-I機器でも使えますが速度はUHS-I準拠。逆も同様です。
UHS-IIの性能を活かすには、カードと機器の両方がUHS-IIに対応している必要があります。
多くのドローンはUHS-I対応なので、基本的にはUHS-I規格のSDカードで十分です。
もしドローンがUHS-II対応なら、UHS-IIカードを選ぶとデータ読み出し時間を大幅に短縮できます(対応カードリーダーが必要)。
まずはドローンの仕様を確認しましょう。
V30とV90の違いを解説!最適なビデオクラスとは?

動画撮影で特に重要なのが「ビデオスピードクラス(VideoSpeedClass)」です。
動画撮影時に最低限保証される書き込み速度を示し、「V」の後ろの数字が大きいほど高速です。
「最低保証速度」が重要なのは、動画撮影ではデータが途切れず連続的に書き込まれる必要があるためです。
書き込み速度が一時的にでも要求速度を下回ると、コマ落ちや記録停止の原因になります。
ビデオスピードクラスは、これを防ぐための安心の目印です。
初心者の人への推奨
一般的な4K/30fps程度の動画撮影なら、「V30」規格のSDカードを選べばまず間違いありません。
価格と性能のバランスが取れた標準的な選択肢です。
4K/60fps以上の高画質モードを頻繁に利用する場合、ドローンの取扱説明書を確認し、必要ならV60やV90を検討してください。
主なスピードクラスと用途の目安
スピードクラス名 | 最低保証書き込み速度 (MB/秒) | 主な用途の目安 |
Class 10 | 10 MB/秒 | フルHD動画 |
UHS Speed Class 1 (U1) | 10 MB/秒 | フルHD動画、 リアルタイムブロードキャスト |
UHS Speed Class 3 (U3) | 30 MB/秒 | 4K動画 (標準ビットレート) |
Video Speed Class 10 (V10) | 10 MB/秒 | フルHD動画 |
Video Speed Class 30 (V30) | 30 MB/秒 | 4K動画 (標準、60/120fpsの一部) |
Video Speed Class 60 (V60) | 60 MB/秒 | 8K動画、4K動画 (高フレームレート、高ビットレート) |
Video Speed Class 90 (V90) | 90 MB/秒 | 8K動画 (高フレームレート、高ビットレート)、プロ用途 |
注:UHS Speed ClassとVideo Speed Classは並存。
U3とV30は同じ最低保証速度30MB/秒だが、Vクラスの方が動画撮影に特化。

ドローン撮影にはV30を選べば間違いないんですね!
高画質で撮りたいときはV60以上も検討かな。
過酷な環境にも耐える!耐久性抜群のSDカードで安心撮影

ドローンは基本的に屋外で使用し、時には厳しい環境下で飛行させることもあります。
SDカード自体の「耐久性」も重要です。
耐衝撃性・耐水性の重要性:ドローン撮影におけるリスクと対策
ドローン飛行中は予期せぬ事態(天候変化、湿気、衝撃)に遭遇することがあります。
- 天候の変化:飛行中の突然の雨。
- 湿気:霧や高湿度な場所での使用。
- 衝撃:離着陸時の軽微な衝撃や、万が一の墜落による強い衝撃。
これらの状況ではSDカードにもダメージが及ぶ可能性があり、水濡れや衝撃による破損はデータ消失に直結しかねません。
そこで重要になるのが、SDカードの耐水性や耐衝撃性です。
メーカーによっては「防水(IPX7準拠など)」「耐衝撃(〇m落下試験クリアなど)」といった性能を明記しているカードがあります。
特に、アクティブな撮影や厳しい環境(水辺、山岳地帯など)での使用が多い人は、防水・耐衝撃性能を備えたSDカードを選ぶと、より安心して撮影できます。
極端な気温下でも安心!タフなSDカードを選ぶポイント

ドローンの活躍場所は真夏のビーチから雪山まで様々ですが、SDカードにも動作温度の限界があります。
- 高温:真夏の直射日光下や車内放置など、高温にさらされると誤動作・故障・データ破損の原因に
- 低温:冬の寒冷地など極端な低温下でも性能低下や動作停止の可能性があります。
多くのSDカードには「動作温度範囲」が定められています(一般的に0℃~70℃程度)。
耐久性重視モデルの中には-25℃~+85℃といった広い温度範囲での動作を保証する製品もあります。
暑い地域や寒い地域で頻繁に使用する人は、仕様の「動作温度」「保存温度」を確認し、環境に適したカードを選びましょう。
SDカードの寿命を延ばすための使い方と保管方法
SDカードは消耗品であり、内部メモリの書き換え回数には上限があるため、使うほど劣化します。
日頃の使い方や保管方法に気をつけることで寿命を延ばせます。
丁寧な取り扱い
- 抜き差し:必ず電源を切ってから行い、無理な力を加えない。
- 端子部分:指で直接触れず、皮脂や汚れの付着を防ぐ。
- 書き込み・削除:不要な書き込み・削除の頻繁な繰り返しは避ける。
- フォーマット:定期的なフォーマットは有効だが、必要以上に繰り返さない(後述)。
適切な保管
- 環境:高温多湿、直射日光、強い磁気、静電気を避ける。
- ケース:専用ケースに入れ、ホコリや衝撃から守る。
日頃から丁寧に扱い、適切に保管することが基本です。
そして、SDカードは消耗品であることを念頭に置き、万一に備えて、撮影後すぐにバックアップする習慣をつけましょう。
頻繁に大量データを書き込む人は、「高耐久(High Endurance)」を謳ったSDカードも選択肢です。
これらは書き換え耐性が高いですが、価格は高めです。
重要な撮影前には、ある程度使用したカードを予防的に交換する考え方(プロアクティブな交換)も有効です。

SDカードって結構デリケートですね。
ドローン飛ばす前にしっかりチェックしよう!
メーカー・価格・性能を比較!最適なSDカードブランドを見つけよう

容量、速度、耐久性がわかったら、次は「どのメーカーの、どの製品か?」です。
選定のポイントと、いくつかのメーカーを紹介します。
純正vs市販:ドローンメーカー純正SDカードのメリット・デメリット
「ドローンメーカー推奨」「純正品」と「市販品」には、それぞれメリット・デメリットがあります。
純正品(メーカー推奨品)
メリット
最大のメリットは安心感。
ドローンメーカー(例:DJI)が動作確認済みで、互換性問題の可能性が極めて低い。
トラブル時のサポートも受けやすい。
デメリット
一般的に価格が高め。
選択肢が少ない場合もあり。
市販品
メリット
SanDisk、Kingston、Samsung、Lexarなど多様なメーカーから豊富な製品があり、コストパフォーマンスに優れた製品を見つけやすい。
特定機能(高耐久など)に特化したカードも選びやすい。
デメリット
種類が多すぎて迷いやすい。
非常に稀だが、ドローンとの相性問題の可能性もゼロではない。
ただし、要求スペックを満たす信頼できるメーカー品なら通常問題ない。
その際は、必ずドローンが必要とするスペック(容量、速度クラスV30以上など)を満たすことを確認し、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。
SanDiskExtremeシリーズやKingstonCANVASGo!Plusシリーズなどは多くの推奨リストに挙がり、実績があります。
価格と性能のバランス:予算に合った最適なSDカードとは?

SDカード価格は性能(容量、速度、耐久性)で大きく変わります。
大容量・高速・高耐久ほど高価です。
限られた予算で選ぶには、「自分にとって何が最も重要か」を見極めることが大切です。
- 4K動画最優先:容量(128GB以上推奨)と速度(V30以上必須)を重視。
- 写真メイン、動画は時々:容量(64GB~128GB程度)を確保し、速度はV30あれば十分な場合が多い。
- 厳しい環境での使用が多い:容量・速度に加え、耐久性(防水、耐衝撃、耐温度)も重要。
コストパフォーマンス重視の場合の戦略
必ずしも最新・最高スペックは不要です。
標準モデルがおすすめのモデルです。
多くの場合、自分のドローンと撮影スタイルに必要なスペック(例:容量128GB、速度V30、規格UHS-I)を確実に満たす、信頼できるメーカーの標準モデル(例:SanDisk Extreme, Samsung EVO Plusなど)が最もコストパフォーマンスに優れています。
V60/V90、超大容量、高耐久カードなどは、特定のニーズがなければオーバースペックで余分な出費になる可能性があります。
注意点
ネット通販などの極端に安いノーブランド品や無名メーカー品は避けましょう 。
スペック通りの性能が出ない、品質不安定、偽造品の可能性もあります 。
信頼できる販売店から、有名メーカー品を購入しましょう。
SDXCとSDHCの違いを解説!ドローンに適した規格は?
SDカードには容量による規格があります。
主に「SDHC」と「SDXC」です。
- SDHC (Secure Digital High Capacity): 容量4GB~32GB 。
- SDXC (Secure Digital eXtended Capacity): 容量64GB~2TB 。
- (補足) SDUC (Secure Digital Ultra Capacity): 最大128TBまで対応可能だが、まだ一般的ではない 。
これらの違いは容量だけでなく、内部のデータ管理方式(ファイルシステム)も異なります(SDHCは主にFAT32、SDXCはexFAT)。
ドローンとの互換性
最も重要なのは、ドローン本体がどの規格まで対応しているかです。
非常に古いモデルではSDHC(32GBまで)しか認識できない場合があります。
しかし、現在販売されているほとんどのドローンはSDXC規格に対応しており、64GB以上のカードが使えます。
ドローンで扱うデータは大容量化傾向にあるため、実質的にSDXC規格のカードを選ぶのが一般的です。
念のため、購入前にドローンの取扱説明書等で対応SDカードの最大容量と規格(SDHC/SDXC)を確認しましょう。
microSDカード変換アダプタは性能に影響する?
現在ドローンで使われるのは、ほとんどが「microSDカード」です。
これをPCのSDスロット等で使う際に「SDカード変換アダプタ」が必要になることがあります。
基本的には、変換アダプタの使用が性能に影響することはほとんどありません。
アダプタは形状変換用で、信号処理や速度制限機能は持ちません。
ただし、注意点もあります。
アダプタ自体の品質不良、接触部分の劣化、物理破損などがあると、
認識不良や転送速度不安定の原因になる可能性があります。
推奨される使い方
microSDカード付属のアダプタや、信頼できるメーカーのアダプタを使えば通常は心配不要です。
もしアダプタ経由で不安定なら、アダプタを変えるか、microSDを直接挿せるカードリーダーを試しましょう。

SDXCを選んで、信頼できるメーカーの
V30以上を買えば良さそう!
DJIドローンの推奨メモリーカード
ユーザーの多くが使用しているDJIのドローン。
DJIサイトで「ドローン製品モデル別の推奨メモリーカードリスト」を確認できます。
ここでは一部機体について、まとめます。
製品モデル | 対応メモリカード | 推奨メモリーカード |
---|---|---|
DJI Air 3S | UHS-I Speed Grade 3規格以上のmicroSDカード または、推奨リスト内のmicroSDカード | ・Lexar 1066x 64GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 128GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 256GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 512GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 64GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 128GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 256GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 512GB V30 U3 A2 microSDXC |
DJI Mini 4 Pro | UHS-I Speed Grade 3規格以上のmicroSDカード または、推奨リスト内のmicroSDカード | ・SanDisk Extreme PRO 32GB V30 U3 A1 microSDHC ・Lexar 1066x 64GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 128GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 256GB V30 U3 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 512GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 64GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas GO! Plus 128GB V30 U3 A2 microSDXC ・Kingston Canvas React Plus 64GB V90 U3 A1 microSDXC ・Kingston Canvas React Plus 128GB V90 U3 A1 microSDXC ・Kingston Canvas React Plus 256GB V90 U3 A1 microSDXC ・Samsung EVO Plus 512GB V30 U3 A2 microSDXC |
DJI Mavic 3 Pro | 最大容量512GBのSDXC、UHS-I Speed Grade 3規格以上のmicroSDカード または、推奨リスト内のmicroSDカード | ・Lexar 1066x 64GB V30 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 128GB V30 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 256GB V30 A2 microSDXC ・Lexar 1066x 512GB V30 A2 microSDXC ・SanDisk High Endurance 64GB V30 microSDXC ・SanDisk High Endurance 128GB V30 microSDXC ・SanDisk High Endurance 256GB V30 microSDXC ・Kingston Canvas Go! Plus 64GB V30 A2 microSDXC ・Kingston Canvas Go! Plus 128GB V30 A2 microSDXC ・Kingston Canvas Go! Plus 256GB V30 A2 microSDXC ・Kingston Canvas Go! Plus 512GB V30 A2 microSDXC ・Samsung EVO Plus 512GB V30 A2 microSDXC ・Samsung PRO Plus 256GB V30 A2 microSDXC ・Samsung PRO Plus 512GB V30 A2 microSDXC |

DJIのドローンはこれを買っておけば間違いなさそうですね
SDカードを使いこなす!正しい使い方と管理方法

最適なSDカードを選んだら、次は正しく使い、適切に管理することが大切です。
パフォーマンス維持とデータ保護のための基本を解説します。
フォーマットの頻度:最適なタイミングと方法
「フォーマット」とはSDカードを初期化し、全データを消去して内部記録領域を整える作業です。
なぜフォーマットが必要なのか?
新品カードを使う前に
新しいSDカードを初めて使う前には、必ずそのドローン本体でフォーマットすることが強く推奨されます。
互換性を最適化し、エラーを防ぎます。
エラー発生時に
エラーメッセージ表示や動作不安定時、フォーマットで問題が解決することがあります。
定期的なメンテナンスとして
長期間使用でデータが断片化し、パフォーマンスが低下することがあります。
これを解消するため、定期的に(例:大きな撮影前、数ヶ月に一度)フォーマットするとカード状態をリフレッシュできます。
SDカードのフォーマットに関する注意点
フォーマットの方法
最も重要なのは、必ずSDカードを使用するドローン本体のメニューから実行することです。
PCでのフォーマットは、ファイルシステムの違いからエラーの原因になることがあります。
フォーマットの頻度
有効ですが、頻繁に行いすぎるとカード寿命をわずかに縮める可能性も指摘されています。
上記の「最適なタイミング」以外でむやみに繰り返す必要はありません。
最大の注意点
フォーマットするとデータは全て完全に消去され、元に戻せません。
実行前に必ず必要なデータがないか確認し、あればバックアップを取りましょう。
データ消失を防ぐ!SDカードのバックアップ方法

SDカードは万能ではなく、故障、誤操作、紛失・盗難などでデータが失われる可能性があります。
大切な空撮データを守る最も重要で確実な対策が「こまめなバックアップ」です。
主なバックアップ方法
パソコンのHDD/SSDにコピー
最も基本的で簡単な方法。
撮影後、できるだけ早くPCにデータをコピーしましょう。
外付けHDD/SSDにコピー
PC本体だけでなく、外付けストレージにもコピーするとより安全(二重バックアップ)。
クラウドストレージにアップロード
Google Drive、Dropboxなどオンラインストレージを利用。
どこからでもアクセスでき、物理的な破損リスクにも対応。
NAS (Network Attached Storage) に保存
ネットワーク接続された専用ストレージ機器。複数デバイスからアクセスでき、大容量データの一元管理に適す。
-
適切なバックアップの頻度は?
-
理想は1フライトごと。
難しくても、その日の撮影終了後、必ずバックアップする習慣をつけましょう。
「後でまとめて」は、忘れやトラブルのリスクがあります。
より安全性を高める考え方「3-2-1ルール」
データバックアップでよく言われるルールです。
3-2-1ルール
- 3つのコピーを持つ(オリジナル+2つのバックアップ)
- 2種類の異なるメディアに保存(例:PC内蔵SSDと外付けHDD)
- 1つはオフサイト(物理的に離れた場所)に保管(例:自宅PCとクラウド)ここまで徹底すれば、データ消失リスクを限りなくゼロに近づけます。
長期保管に最適!SDカードの保管方法
撮影済みのSDカードなどを長期間保管する場合、保管方法に気をつけると劣化を防ぎ、データをより安全に保てます。
保管に適した環境
精密な電子機器なので、以下の環境は避けましょう。
- 高温多湿:夏場の室内や湿気の多い場所。
- 直射日光:紫外線による劣化の可能性。
- 強い磁気:スピーカー、磁石などの近く(データ破損の可能性)。
- 静電気:乾燥時期のカーペット上など(電子回路ダメージの可能性)。
理想は、温度・湿度の変化が少なく、直射日光の当たらない冷暗所です。
保管ケースの利用
裸での保管は避けましょう(ホコリ、傷、衝撃リスク)。購入時のケースや専用保管ケースに入れるのがおすすめです。
ラベリング
複数枚ある場合、ケースにラベルを貼り撮影日や内容をメモしておくと後で探すのに便利です。
定期的な確認(任意)
年単位で長期間保管する場合、半年に一度程度、データが正常に読み込めるか確認するのも良いかもしれません。
ただし頻繁に通電させる必要はありません。

バックアップは重要ですね!
3-2-1ルール、徹底しよう!
トラブルシューティング:SDカードに関するよくある問題と解決策

気をつけていてもトラブルは発生します。
ここではSDカードに関する一般的な問題と解決策を解説します。
SDカードが認識されない!原因と対処法を解説
「カードがありません」「認識できません」等のメッセージが表示される場合の原因と対処法です。
考えられる原因
- 挿入方向の間違い、または奥まで挿さっていない。
- カードまたはスロットの端子の汚れ(ホコリ、ゴミ、皮脂など)。
- カードの規格や容量がドローン非対応(例:SDXC非対応機にSDXCカード、対応最大容量超え)。
- カード自体の物理的な破損(ひび、欠け、曲がり、水没など)。
- カード内部のファイルシステムの破損。
- ドローン本体の一時的な不具合。
試せる対処法(順番に試してください)
カードの再挿入
電源を切り、カードを取り出し、挿入方向(表裏)を確認し、しっかりと奥までしっかり差し込む。
電源を入れ直し確認。
端子の清掃
電源を切り、カードを取り出す。
金属端子を乾いた柔らかい布や鉛筆の消しゴムで優しく拭く(溶剤不可)。
スロット側はエアダスターでホコリを飛ばす程度に。再度挿入して確認。
ドローンの再起動
電源を切り、バッテリーを一度抜き数分待って再装着、電源を入れ直す。
他の機器で確認
可能ならPCや他のカメラ等で認識されるか確認。
他でも認識されなければカード故障の可能性が高い。
対応規格・容量の再確認
ドローンの取扱説明書等で対応規格(SDHC/SDXC)と最大容量を再確認。
フォーマット(※データ不要またはバックアップ済みの場合のみ)
他の機器で認識されるなら、その機器またはドローン本体でフォーマットを試みる。
ファイルシステム破損が修復されることがある。
ただしデータは全て消去されるので注意。
SDカードエラー発生!一般的な原因と解決策
「SDカードエラー」「書き込みエラー」「フォーマットしてください」等のメッセージが表示される場合の原因と対処法です。
データ書き込み・読み出しが正常に行えていない状態を示します。
考えられる原因
- 書き込み速度不足(特に4K動画など大容量データ時)。
- カードの空き容量不足。
- データの断片化による書き込み・読み出し性能低下。
- ファイルシステムのエラー。
- カードの物理的な劣化・故障(消耗品のため)。
- ドローン本体との相性問題(まれに)。
試せる対処法
データのバックアップ
最優先で、可能ならデータをPC等にバックアップ。エラー状態でも読み出せる場合あり。
ドローン本体でのフォーマット
エラーが出たカードを、必ずエラーが発生したドローン本体のメニューからフォーマットする。ファイルシステムエラーや断片化が原因なら解決することが多い(※データは消えます)。
カードのスペック確認
使用カードの速度クラス(V30など)や容量が、撮影内容(例:4K/60fps)に対して十分か、ドローンの要求スペックと照合。不足なら高性能カードへの交換を検討。
別のSDカードで試す
予備カード(推奨スペックを満たすもの)があれば交換し、エラーが再現するか確認。別カードで問題なければ、元のカード自体の問題(故障・劣化)の可能性が高い。
注意点
一度エラーが出たカードは、フォーマットで一時的に使えても根本原因が解決したとは限らない可能性があります。
再度エラーが発生するリスクも考えられるため、重要な撮影では新しいカードを使うなど慎重に対応しましょう。
SDカードが破損!?データ復旧サービスを選ぶ際の注意点

物理破損やフォーマットしても認識されない等、データにアクセスできなくなった場合の最終手段が「データ復旧」です。
破損の種類
- 物理破損:カードが割れた、水没した、端子が折れたなど物理的に壊れた状態。
- 論理破損:カード自体は壊れていないが、誤フォーマット、ファイルシステム重度破損、ウイルス感染などでデータにアクセスできなくなった状態。
データ復旧の方法
- データ復旧ソフト:論理破損の場合、市販または無料のソフトで自分で回復できる可能性あり。
メーカーが復旧ソフトを提供する場合も(例:SanDisk)。 - データ復旧専門業者:物理破損や、ソフトで論理破損から復旧できなかった場合は専門業者に依頼。
特殊設備や高度技術でデータを取り出す。
データ復旧業者を選ぶ際の注意点
業者により技術力・料金体系・サービスが大きく異なります。依頼時は以下に注意しましょう。
実績と技術力
特にmicroSDカードの復旧実績、技術レベルを確認(物理破損復旧は高度技術要)。
初期診断と見積もり
無料初期診断、復旧可能性と費用の見積もり提示があるか確認。キャンセル可否、キャンセル料有無も重要。
料金体系
「成功報酬型」か、「作業費」「部品代」等が別途かかるか明確に確認。費用は数万円~数十万円と高額になることが多い。
セキュリティとプライバシー
データ取り扱いに関するポリシー、情報漏洩対策を確認し、信頼できる業者を選ぶ。
納期
復旧作業期間の目安を確認。急ぎの場合は特急サービスの有無も。
最も重要なこと
データ復旧は必ずしも100%成功するとは限らない。
破損状態によっては復旧不可能な場合もあり、費用も高額になりがちです。
データ復旧はあくまで「最後の手段」と考え、最も重要で効果的な対策は、やはり「日頃からのこまめなバックアップ」であることを改めて強調します。

ドローン撮影のデータ、バックアップ超大事!
エラー出たらホント焦りますね。
まとめ:SDカードに関する疑問をスッキリ解決!

このガイドでは、ドローン初心者向けにSDカード選びの基本(容量、速度、耐久性)、メーカー選び、正しい使い方と管理、トラブルシューティングを解説しました。
最後に重要なポイントのおさらいです。
容量は「何をどれだけ撮るか」で決める。
- 4K動画メインなら128GB以上目安。
- 写真メイン(RAWや動画も考慮)なら64GB~128GBあると余裕。
速度は「動画撮影の安定性」のために重要
- 特に「書き込み速度」が重要。
- 4K動画なら最低保証速度「V30」以上を選ぶ。
耐久性は「屋外での安心感」を高める。
- 防水・耐衝撃・耐温度性能があると安心。
メーカー選びは「信頼性」と「コスト」のバランス。
- メーカー推奨品は安心だが高価。
- 市販品なら信頼できるメーカーで必要スペック(V30以上など)を満たすものを選ぶ。
極端な安物は避ける。
正しい使い方が「寿命」と「データ」を守る。
- 新品カードはドローン本体でフォーマット。
- こまめなバックアップが最重要。撮影後すぐコピーする習慣を。
- 高温多湿や衝撃を避け、ケースに入れて丁寧に保管。
トラブル時は慌てずに基本から確認。
- 認識しない場合、再挿入、端子清掃、ドローン再起動を試す。
- エラーが出たら、バックアップを試みた上でドローン本体でフォーマットを試す。
- データ復旧は最後の手段。費用・時間がかかり、成功するとは限らない。
適切なSDカードを選び、正しく丁寧に扱えば、ドローン撮影はもっと快適で楽しくなります。
貴重なデータを失わないためにも、このガイドの知識を活用してください。
あなたにぴったりのSDカードとともに、安心して空撮の世界へ飛び立ちましょう!