ドローン リモートIDとは?【5分でわかる】登録しないと罰金も。「わからない」をゼロから解説

- 「ドローンを始めたいけど、”リモートID”って何?なんだか難しそう…」
- 「登録しないと罰金があるって本当?自分にできるか不安…」
そんな気持ちで、このページにたどり着いたのではないでしょうか?
安心してください。この記事を読めば、その不安は「私でもできた!」という自信に変わります。
リモートIDとは、ドローンを安全に楽しむための「空のナンバープレート」のようなもの。
手続きも、ポイントさえ押さえれば決して難しくありません。
この記事では、あなたのこんな疑問にすべてお答えします。
- リモートIDって、そもそも何?
- 登録しないとどうなるの?
- 手続きの具体的な手順は?(何から始めればいい?)
- 外付けと内蔵、どっちを選べばいい?
ドローンの登録・申請システム「DIPS2.0」の実際の画面をたくさん使い、専門用語を避け、一つひとつの手順を丁寧に解説します。
この記事を読み終える頃には、リモートIDの基本から具体的な登録方法までスッキリ理解でき、安心してドローンを飛ばせるようになっていますよ。

リモートIDって、詳しく触れる機会が少ないですよね。
この記事を読んで、しっかりと理解しよう!
- 1. ドローンのリモートIDとは?【結論:空のナンバープレートです】
- 1.1. 100g以上のドローンに搭載が義務付けられた識別装置
- 1.2. なぜ必要?3つの理由(安全性・法令遵守・所有者特定)
- 1.2.1. ① 空の安全を守るため
- 1.2.2. ② 法令を遵守するため
- 1.2.3. ③ 所有者を特定するため
- 1.3. リモートIDの仕組み(発信される情報・されない情報)
- 1.3.1. ■ 発信される情報
- 1.3.2. ■ 発信されない情報(プライバシーへの配慮)
- 2. 【フローチャートで診断】あなたのドローンに必要な対応はこれ!
- 2.1. パターンA:これからドローンを買う人
- 2.2. パターンB:すでにドローンを持っている人
- 2.2.1. まずは確認!お持ちの機体は「リモートID内蔵型」?
- 2.2.2. 【内蔵型の場合】ファームウェアのアップデート
- 2.2.3. 【未搭載の場合】外付けリモートIDの取り付け
- 3. 【失敗しないドローン選び】押さえるべき3つのポイント
- 3.1. ポイント1:日本で合法?「技適マーク」は要確認
- 3.2. ポイント2:「目的」で決める!見るべき性能チェック4選
- 3.2.1. 長く飛ばせる?(飛行時間)
- 3.2.2. 映像のクオリティは?(カメラ)
- 3.2.3. 初心者でも安全?(安定性)
- 3.2.4. 操作は簡単?(操作性)
- 3.3. ポイント3:購入後も安心?保証とサポート内容
- 3.3.1. 保証の期間と内容は十分か
- 3.3.2. 日本語サポートはあるか
- 3.3.3. ユーザーの「生の声」は?(レビュー)
- 4. リモートIDを利用可能にする
- 5. リモートID未搭載のドローンの対処法
- 5.1. 外付け型
- 5.1.1. AERO-D-X1 外付型リモートID
- 5.2. 内蔵型
- 5.3. リモートIDを機体に書き込む
- 5.3.1. DJI Flyのアップデート
- 5.3.2. アップデート方法
- 5.3.3. DJI RC PRO/ DJI RC送信機の場合
- 5.3.4. リモートIDの設定
- 6. リモートIDが不要なドローンの使用条件
- 6.1. 事前登録期間中に登録した機体
- 6.1.1. 事前登録期間中に機体を登録した人の注意点
- 6.2. 囲まれたスペースや係留で使う場合
- 6.2.1. 屋内での使用
- 6.2.2. 係留された状態
- 6.3. リモートID特区で飛ばすとき
- 6.4. 100g以下のドローンを飛ばすとき
- 7. まとめ
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ドローンのリモートIDとは?【結論:空のナンバープレートです】

日本では、航空法改正により2022年6月20日から、ドローンのリモートID機器の搭載が義務化されました。
リモートIDとは
ドローンが飛行中に、機体の登録記号やシリアル番号、位置、速度、時刻情報、及び認証情報などを、無線通信技術を用いて自動的に発信するシステムです。
リモートIDの情報は、専用の受信機やスマートフォンアプリ(例:Braveridge『リモートID受信機』)などで受信できます。
これにより、警察や航空管制当局は、飛行中のドローンが誰のもので、どこを飛行しているかをリアルタイムで把握できます。
「ドローンを飛ばすのが難しくなった」と感じる方もいるかもしれません。
リモートIDは、ドローンの安全な運用と、社会的な信頼を高めるために不可欠な仕組みです。
何のために、このリモートIDが義務付けられたのか、その背景を確認しましょう。
100g以上のドローンに搭載が義務付けられた識別装置
日本では、航空法により100g以上のドローン(無人航空機)に、このリモートID機器の搭載が義務付けられています。
これは、ドローンが飛行中に、自身の識別情報を電波で周囲に発信し続けるための装置です。
この情報があることで、万が一の事故やトラブルの際にも、そのドローンが誰のものであるかを把握し、安全な空の環境を維持できるようになっています。
なぜ必要?3つの理由(安全性・法令遵守・所有者特定)
リモートIDが義務化されたのには、大きく分けて3つの大切な理由があります。
① 空の安全を守るため
近年、ドローンの利用が増える一方で、空港周辺での無許可飛行や落下事故といったリスクも増加しています。
リモートIDでドローンの位置をリアルタイムに把握することで、ドローン同士や有人航空機との衝突といった危険を未然に防ぎます。
② 法令を遵守するため
リモートIDは、無許可飛行や危険な飛行の取り締まりを容易にし、ドローン運用のルールが守られる社会を作るために不可欠です。
これにより、ドローンの運用がより厳格かつ公正になります。
③ 所有者を特定するため
万が一、ドローンが建物に衝突したり、私有地に侵入したりといったトラブルが発生した際に、リモートIDの情報から所有者を特定し、責任の所在を明確にすることができます。
リモートIDの仕組み(発信される情報・されない情報)
リモートIDは、ドローンに搭載されたGPSと通信技術(Bluetoothなど)を使って、1秒に1回という間隔で情報を発信し続けます。その情報は、専用の受信アプリなどで確認することができます。

■ 発信される情報
リモートIDが発信する情報には、常に変わらない「静的情報」と、飛行中に変化する「動的情報」があります。
- 静的情報: ドローンの登録記号、製造番号など
- 動的情報: 現在の位置、高度、速度、時刻など
■ 発信されない情報(プライバシーへの配慮)
安心してください。
操縦者の氏名や住所、電話番号といった個人情報は一切発信されません。
リモートIDは、プライバシー保護にもきちんと配慮された仕組みになっています。

電波で管理できるなんて、スゴイ!
上空を飛んでいても、わかるわけですね。
【フローチャートで診断】あなたのドローンに必要な対応はこれ!

リモートIDへの対応は、あなたの状況によってやるべきことが変わります。
まずは、アバタがどちらのパターンに当てはまるか、確認してみましょう。
ここでは、あなたが今すぐ何をすべきかが明確になります。
パターンA:これからドローンを買う人
あなたは、これからドローンを購入する予定なのですね。
その場合、選ぶべきは「リモートID機能が内蔵された機体」です。
現在、日本国内で正規に販売されている多くのドローンには、最初からリモートID機能が搭載されています。
パッケージや商品説明に「リモートID搭載」や「機体登録は必須」といった記載があるか確認しましょう。
内蔵型の機体を選べば、後から機器を追加購入する必要はありません。
格安通販サイトなどドローンを購入すると、稀にリモートIDが搭載されていないドローンが販売されています。
必ず、DJIでした正規のサイトか、正規の代理店から購入しましょう。

これから購入する人は、あとはリモートIDの書き込みをチェック
ここクリックして、リモートIDの書き込みのパートに進もう!
パターンB:すでにドローンを持っている人
あなたは、すでにドローンをお持ちなのですね。
その場合は、まずご自身の機体がどのような状態か、一緒に確認していきましょう。
やるべきことは、次のステップで明らかになります。
まずは確認!お持ちの機体は「リモートID内蔵型」?
最初に、お持ちのドローンがリモートID機能を内蔵しているかを確認します。
2022年6月20日より前に購入した機体でも、その後のアップデートで対応可能になった機種が多くあります。
例えば、DJI社の多くの製品(Mini 3 Pro, Mavicシリーズ, Airシリーズなど)はアップデートで対応可能です。
お持ちのドローンのメーカー公式サイトや取扱説明書で、リモートIDへの対応状況を確認してください。
DJIからもリモートIDの対応方法の説明資料があるので、気になる人はこちらもチェックしましょう。
▶︎【参考資料】リモートID対応機種に対するリモートID書込み方法
【内蔵型の場合】ファームウェアのアップデート
あなたの機体がリモートID内蔵型、またはアップデートで対応可能だとわかりましたね。
その場合に必要な作業は「ファームウェアのアップデート」です。
メーカーが提供する最新のファームウェアに更新することで、リモートID機能が有効になります。
DJI製品の場合は、「DJI Fly」などの専用アプリを使ってアップデート作業を行います。
詳しい手順は、後の章で解説します。
【未搭載の場合】外付けリモートIDの取り付け
あなたの機体が、リモートID機能を内蔵していないことがわかりましたか。
その場合は、「外付け型のリモートID装置」を購入し、機体に取り付ける必要があります。
外付け装置は、数千円から1万円程度で購入できます。
この装置を機体に取り付けることで、法令の要件を満たすことができます。
こちらも、具体的な登録や設定方法は後の章で詳しく解説します。
国土交通省の資料もあるので、もっと詳しく知りたい人はこちらも参考にして下さい。
【失敗しないドローン選び】押さえるべき3つのポイント

リモートIDが義務付けられている今、ドローン選びには、いくつかの重要なポイントがあります。
以下に、リモートID付きドローンのチェックポイントを詳しく解説します。
ポイント1:日本で合法?「技適マーク」は要確認
ドローンが、国内仕様であるか確認しましょう。
各国には、それぞれ異なるドローン規制が存在し、日本でも独自の基準が定められています。
リモートID以外にも、国内の電波法や航空法に適合している必要があります。
以下は一例です。
技術基準適合証明(技適マーク)

電波を発射する機器が、日本国内で電波法の技術基準に適合していることを証明するマークです。
このマークは総務省から認定を受けた検査機関が発行し、機器に貼付されます。
購入する際には、そのドローンが、日本国内で使用可能なモデルであるか、製造元や販売店の情報をしっかり確認しましょう。
特に海外での購入や平行輸入品を購入する際には、注意が必要です。
ポイント2:「目的」で決める!見るべき性能チェック4選
ドローンの性能と機能チェックも重要です。
先ずは、リモートIDの搭載があるか確認します。
販売されるドローンの中には、リモートID未対応の商品もあります。
その場合は、外付けのリモートIDの予算として、別途1万円程度上乗せが必要です。
しかし、2022年6月以降に発売されているドローンは基本的には、リモートIDに対応しています。
次に以下の点をチェックし、あなたの目的に合ったドローンを選びましょう。
長く飛ばせる?(飛行時間)
飛行時間=バッテリーの持続時間は、重要な要素です。
長時間飛行が可能なドローンは、撮影や調査など幅広い用途に適しています。
映像のクオリティは?(カメラ)
高解像度のカメラの搭載は、撮影を目的とする場合に最重要ポイントです。
写真や動画の画質が高ければ、プライベートの空撮からプロの現場でも活用できます。
安全な飛行をサポートするセンサー類が搭載されているか確認しましょう。
画質が高いとされる大きなセンサーサイズを選びましょう。
初心者でも安全?(安定性)
- GPS
- 高度センサー
- 障害物センサー
これらの機能があると、風がある日や、障害物が多い場所などでも、安全で安定した飛行が可能です。
操作は簡単?(操作性)
操作が簡単で、直感的に使えるかも重要です。
一部の販売店では、実際に製品を試せるスペースを提供しています。
初心者でも簡単に扱えるモデルを選べば、安心して飛行を楽しめます。
ポイント3:購入後も安心?保証とサポート内容
忘れずに、購入後のサポートと保証が整っているか確認しましょう。
ドローンは高価な機器であり、万が一の故障やトラブルに備えて、充実したサポート体制があるかが重要です。
保証の期間と内容は十分か
メーカーや販売店が提供する、以下の様な保証内容を確認します。
- 保証期間
- 保証内容
ドローンを大切に長く使おうと検討している人は、有償の延長サポートの有無も確認すると良いでしょう。
日本語サポートはあるか
カスタマーサポートが、迅速かつ丁寧であるかも重要です。
疑問点やトラブルが発生した際に、適切な対応を受けられるかをチェックしましょう。
以下は、サポートの一例です。
- 電話
- メール
- チャット
- FAQ
- フォーラム・コミュニティ
ユーザーの「生の声」は?(レビュー)
他のユーザーのレビューや評判も参考になります。
実際に使用している人の意見を確認すれば、購入前に良い点や悪い点を把握できます。
これらのポイントを押さえれば、リモートID付きドローンのベストな選択ができ、安全かつ快適にドローンを楽しめます。
ドローンを選ぶには、たくさんの確認事項がありますが、これらを満たすDJIの製品がおススメです。
ドローン選びに迷った人は、以下の記事を参考にしてみましょう。
▶ ドローン初心者や趣味でドローンを楽しむ方向けに絶大な人気

先ずはあなたが、何をしたいか考えて機体を選ぶのが、おススメです!
リモートIDを利用可能にする

リモートIDを作動させるには、機体登録の際にリモートIDの情報登録をします。
新たにドローンを購入した人は、必ず必要な作業のため、確認しておきましょう。
DIPS2.0で機体を新規登録する際にリモートID機器の情報が必要となります。
具体的には、以下の情報です。
- リモートID機器製造者名
- リモートID機器形式
- リモートID機器製造番号

リモートIDの有無の項目では、下記の選択が可能です。
あなたの機体に応じた項目を選びます。
- なし
- あり(内蔵型)
- あり(外付け型)
DIPS2.0で機体登録がまだの人は、以下の記事が参考になるので、確認してみましょう。
▶︎【義務化】ドローンの機体登録とは?必要性と手順を詳しく解説!

「なし」を選択すると、飛行可能な方法や範囲が限定されます。
この記事の「リモートIDが不要なドローンの使用条件」を確認してください!
リモートID未搭載のドローンの対処法

所有しているドローンが、リモートID未搭載の場合、原則は屋外での飛行ができません。
ここでは、リモートIDを導入の具体的な方法を解説します。
リモートIDが未搭載にドローンには、リモートIDを取り付けるしかないです。
取り付けれるリモートIDには、大別すると2つの種類があります。
- 外付け型
- 内蔵型
それぞれ以下のステップで設定を進めます。
外付け型
国内仕様に対応した製品を選びましょう。
外付け型には「モジュール型」があります。
内部の電子部品が、外部から直接見える形状をしており、配線など加工が必要です。
ここでは、工具が不要で簡単に装着可能な製品ご紹介します。
AERO-D-X1 外付型リモートID
エアロエントリー株式会社のAERO-D-X1を例に設定概要を紹介します。

事前準備
スマホとアプリが必要です。
国土交通省の「DIPS APP – ドローンポータルアプリ」をダウンロードします。
iPhone/iOSの場合:App Storeからインストール
Androidの場合/google playからインストール
「ドローン登録システム」のアカウントを開設します。
機体情報の登録
DIPS2.0に機体登録がまだの場合は、情報を登録します。
以下の記事を参考にしてください。
登録済みの場合は、機体一覧から書き込む機体を見つ け、「所有機体登録」を選択します。
リモートIDの書き込み
AERO-D-X1とDIPS APPをBluetoothで接続し、書き込みを実行します。
書き込み完了後、AERO-D-X1を再起動します。
書き込み結果の確認
DIPS APPでリモートIDが書き込まれたことを確認します。
DIPS APPで機体情報を確認し、リモートID書込状況が「済」になっていることを確認します。
以上で設定は完了です。
設定を詳しく知りたい人は、以下のリンクにマニュアルがあります。
▶ AERO-D-X1 外付型リモートID導入手順書 v1.2
他のメーカー製品も手順は大きく変わりません。
設定が完了したら取り付け作業を行います。
メーカーが推奨する適切な手順に従って、リモートIDモジュールをドローンに取り付けましょう。
内蔵型
ここでは、DJIの製品を例に紹介します。
リモートID搭載が必要となったのは、2022年6月20日の登録完了分からです。
購入当時は、リモートIDに対応していなくても、ファームウエアアップデートで対応可能な機種もあります。
カテゴリー | 機種名 |
---|---|
一般向けドローン | DJI Mini 3 Pro・DJI Mini 4 Pro、DJI Mavicシリーズ、DJI Air3シリーズ、DJI Neo、DJI Flip、Dji Air 2S、Mavic Air 2、DJI Mini2、DJI FPV |
業務用ドローン | Matrice30 シリーズ、Matrice300RTK |
農業用ドローン | AGRAS T300、AGRAS T10 |
対象のドローンは、次の方法で内蔵リモートIDが機能します。
リモートIDを機体に書き込む
リモートIDを機体に書き込むには、DJI Fly、機体、送信機のファームウェアを最新の状態にアップデートします。
DJI Flyのアップデート
DJI Flyはバージョン1.6.6以降で日本のリモートID要件に対応しています。
これより以前のバージョンは、アプリのアップデートが必要です。
アップデート方法
DJI Fly、機体、送信機のアップデート方法は複数ありますが、ここではシンプルな方法を説明します。
DJI RC PRO/ DJI RC送信機の場合
インターネットに接続した状態で、DJI Flyを開き、カメラビューを表示します。
右上の「一般設定メニュー」(…)をタップし、「詳細」をタップします。

「アプリバージョン」を確認し、最新バージョンではない場合は、機体と送信機を接続した状態で、「機体ファームウェア」の右側にある「更新確認」をタップします。

「更新」を促すポップアップが表示されたら、「更新」をタップします。

引用元:DJIストア
「更新」のポップアップが表示されなくなるまで、手順3と4を繰り返します。
リモートIDの設定
ソフトウェアのアップデートが完了したら、最後にドローンへリモートIDの書き込みを行います。
これらのステップを踏めば、リモートID未搭載のドローンを適切に対応し、安全かつ法令遵守のもとで飛行できます。
リモートIDの書き込みは、製品のマニュアルか、以下のDJIの解説を参考にしてみましょう。

事前学習しておけば、できそうな作業ですね!
リモートIDが不要なドローンの使用条件

ドローンの使用には、リモートIDの登録が必要ですが、特定の条件下では免除されます。
以下に、リモートIDが不要な主な例を紹介します。
事前登録期間中に登録した機体
2021年12月20日から、2022年6月19日の事前登録期間中に、機体登録を行った場合、リモートID搭載が免除されます。
この期間に登録済みでも、修理や機体交換で、シリアル番号が変更となった場合は、リモートIDは免除されません。
事前登録期間中に機体を登録した人の注意点
ドローンの事前登録特例によるリモートID搭載義務の免除期間は、最初の3年間が2025年6月19日に満了します。
このため、対象となるドローンをお持ちの方は、登録の更新手続きが必要です。
現在、国土交通省から対象者へ更新案内のメールが送られています。
有効期限内にオンラインで更新申請を行えば、さらに3年間リモートIDの搭載義務が免除されます。
もし更新手続きを行わない場合、お持ちのドローンの登録は失効し、飛行できなくなります。
登録失効後に再度飛行させるためには再登録が必要ですが、その際はリモートIDの搭載が必須となり、特例は適用されません。
現時点(2025年5月1日)で特別な延長措置などは発表されていません。
今後の制度変更に関する情報は、国土交通省からの公式な案内の確認が必要でしょう。
囲まれたスペースや係留で使う場合
リモートIDが不要となる一つの条件は、ドローンを囲まれたスペースや係留された状態で使用する場合です。
屋内での使用
ドローンを建物の内部や、ネット等で完全に囲まれた空間で飛ばす場合、リモートIDは不要です。
例えば、ドローン練習場や、体育館など建物内部での使用が、これに該当します。
係留された状態
ドローンを30m以内の紐等で、係留して使用する場合も、リモートIDが不要です。
係留とは、ドローンが紐やケーブルで固定されている状態を指し、ドローンが暴走した際にも、紐の長さ以上に飛行できません。
ドローンのデモンストレーションや、建築物の点検など特定の作業で、利用されることが多いです。
係留に関して、あまりイメージがわかない人はこちらの記事も参考にしてみて下さい。
リモートID特区で飛ばすとき
指定された条件の元での飛行で、リモートIDの義務が免除される「リモートID特区」があります。
リモートID特区の申請は、国土交通省のDIPS2.0で許可を取得しましょう。
リモートID特区は、以下の措置を講じる必要があります。
- 補助者の配置
- 特定区域の範囲を示す標識の設置
注意点として、航空法で指定された機体登録や、特定飛行の許可申請は、別途必要です。
100g以下のドローンを飛ばすとき
日本の法律では、100g以下重量のドローンは、リモートIDの適用対象外です。
しかし、100g以下のドローンにも、飛行ルールがあります。
100g以下のドローンが関係する法律やルールについて、以下の記事で詳しく解説しています。
▶︎【重要】ドローンのおもちゃでも規制はある!守るべき3つのポイントを徹底解説
リモートIDが不要な条件を理解すれば、ドローンの運用がより柔軟になり、ビジネスや趣味としてのドローン使用が一層広がります。

それぞれの条件をしっかり理解し、
安全かつ合法的にドローンを活用しましょう。
まとめ

この記事では、リモートIDについて、詳しく解説をしました。
リモートIDは、一見すると目立たない機能ですが、安全な飛行と、法令遵守に不可欠な技術です。
あなたも、この重要な仕組みを理解できて、より安心したドローン飛行を楽しめるでしょう。
リモートIDだけなく、ドローンにはさまざまなルールを守る必要があります。
もちろんしっかり情報を理解する必要もありますが、一人では心が折れてします場合もあるでしょう。
ドローン国家資格ナビは、ドローン国家資格ナビでは、「ドロビジ」というドローンコミュニティを紹介しています。
ドローンに対する熱い仲間が集まるコミュニティーなので、ドローン仲間を探している人はぜひ覗いてみてください。