リモートIDで安心飛行!ドローンユーザーが知っておくべき知識
- リモートIDをつけないと、どうなるの?
- リモートIDは義務なの?
- ドローンのリモートIDを免除される条件は?
あなたは、リモートIDについてしっかり理解できていますか?
ドローンを購入する時に聞いたことはあるけれど、なぜ必要なのかを知らないという人も多いでしょう。
この記事では、リモートIDに関する疑問を解決し、ドローンを飛ばす上で必須となる知識をわかりやすく解説します。
リモートIDの基本からその重要性、適用される規則までを詳しく説明しますので、ぜひ最後まで読んで理解を深めてください。
リモートIDって、詳しく触れる機会が少ないですよね。
この記事を読んで、しっかりと理解しよう!
- 1. ドローンのリモートIDって何?
- 1.1. 空の安全性確保のため
- 1.2. 法令遵守の必要性のため
- 1.3. 所有者の特定のため
- 2. ドローンのリモートIDの仕組み
- 2.1. ドローンの識別情報を送っている
- 2.2. 送られる情報
- 2.2.1. 静的情報
- 2.2.2. 動的情報
- 2.3. 送られない情報
- 2.3.1. 個人情報
- 3. リモートID付きドローンのスマートな選び方
- 3.1. 国内仕様のドローンか確かめる
- 3.2. ドローンの性能と機能をチェック
- 3.2.1. 飛行時間
- 3.2.2. カメラ性能
- 3.2.3. 飛行安定性
- 3.2.4. 操作性
- 3.3. しっかりしたサポートと保証があるか調べる
- 3.3.1. 保証期間
- 3.3.2. サポート体制
- 3.3.3. レビューと評判
- 4. リモートIDを利用可能にする
- 5. リモートID未搭載のドローンの対処法
- 5.1. 外付け型
- 5.1.1. AERO-D-X1 外付型リモートID
- 5.2. 内蔵型
- 5.3. リモートIDを機体に書き込む
- 5.3.1. DJI Flyのアップデート
- 5.3.2. アップデート方法
- 5.3.3. DJI RC PRO/ DJI RC送信機の場合
- 5.3.4. リモートIDの設定
- 6. リモートIDが不要なドローンの使用条件
- 6.1. 事前登録期間中に登録した機体
- 6.2. 囲まれたスペースや係留で使う場合
- 6.2.1. 屋内での使用
- 6.2.2. 係留された状態
- 6.3. リモートID特区で飛ばすとき
- 6.4. 100g以下のドローンを飛ばすとき
- 7. まとめ
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ドローンのリモートIDって何?
日本では、航空法改正で2022年6月20日から、リモートID機器の搭載が義務化されています。
リモートIDとは
ドローンが飛行中に機体の識別情報を、自動的に発信するシステムです。
リモートIDは、地上の受信機や、警察などや航空管制当局によって受信され、ドローンの監視と管理に利用されます。
- ドローンが誰のもので
- どこで飛んでいるのか
上記がリモートを使うリアルタイムで把握が可能です。
ドローンを飛ばす側としては、飛ばしにくいと感じてしまいます。
何のために、このリモートIDが義務付けられたのか、その背景を確認しましょう。
空の安全性確保のため
リモートIDは、空の安全の確保に重要な役割を果たします。
ドローンが増えるにつれて、空中衝突や不正な飛行のリスクも増加傾向にあります。
リモートIDは、次のような監視・管理体制が可能です。
- ドローンの飛行状況を把握
- 他のドローンや、航空機との衝突防止
- 飛行禁止区域や、危険地域へのドローン進入監視
ドローンの運用がより安全になり、安心して空を利用できる環境が整います。
法令遵守の必要性のため
日本をはじめ、多くの国では、ドローンのリモートIDが、法律で義務付けられています。
これは、無許可の飛行や危険な飛行を防ぐ重要な手段です。
リモートIDの導入により、法律を遵守しないドローンの特定や、取り締まりが容易になり、ドローンの厳格な運用が促進されます。
所有者の特定のため
リモートIDのもう一つの重要な役割は、ドローンの所有者や操縦者の特定です。
事故や、トラブルが発生した際に、責任の所在を明確にできます。
例えば、ドローンが建物に衝突した事故や、プライバシー侵害が疑われるような場合、リモートIDによって、ドローンの所有者を特定し、適切な対応が可能です。
リモートIDはドローン運用の透明性を高め、信頼性の向上に不可欠なシステムです。
電波で管理できるなんて、スゴイ!
上空を飛んでいても、わかるわけですね。
ドローンのリモートIDの仕組み
リモートIDは、飛行中のドローンが自動的に識別情報を発信し、地上の受信機や他のデバイスが受信する仕組みです。
識別情報は、GPSなどの位置情報技術と、通信技術を組み合わせて実現されており、ドローンが飛行している間は常に情報を発信し続けます。
ドローンの識別情報を送っている
リモートIDを搭載したドローンは、識別情報を1秒に1回の間隔で送信しています。
飛行中のドローンが、どの機体であるか、地上から簡単に識別が可能です。
送られる情報
リモートIDによって送信される情報には、いくつかの種類があります。
主な情報としては、以下のものです。
静的情報
- ドローンの登録記号
- 製造番号
動的情報
- 位置
- 高度
- 速度
- 時刻
送られない情報
一方で、リモートIDを通じて送信されない情報もあります。
これはプライバシーや、セキュリティの観点から重要です。
具体的には、以下の情報は送信されません。
個人情報
- 操縦者の氏名
- 住所
- 電話番号
リモートIDは、個人情報の保護や、プライバシーの観点も考慮されています。
どんな情報が共有されているか知れば、不安なく活用できますね。
リモートID付きドローンのスマートな選び方
リモートIDが義務付けられている今、ドローン選びには、いくつかの重要なポイントがあります。
以下に、リモートID付きドローンのチェックポイントを詳しく解説します。
国内仕様のドローンか確かめる
ドローンが、国内仕様であるか確認しましょう。
各国には、それぞれ異なるドローン規制が存在し、日本でも独自の基準が定められています。
リモートID以外にも、国内の電波法や航空法に適合している必要があります。
以下は一例です。
技術基準適合証明(技適マーク)
電波を発射する機器が、日本国内で電波法の技術基準に適合していることを証明するマークです。
このマークは総務省から認定を受けた検査機関が発行し、機器に貼付されます。
購入する際には、そのドローンが、日本国内で使用可能なモデルであるか、製造元や販売店の情報をしっかり確認しましょう。
特に海外での購入や平行輸入品を購入する際には、注意が必要です。
ドローンの性能と機能をチェック
ドローンの性能と機能チェックも重要です。
先ずは、リモートIDの搭載があるか確認します。
販売されるドローンの中には、リモートID未対応の商品もあります。
その場合は、外付けのリモートIDの予算として、別途1万円程度上乗せが必要です。
しかし、2022年6月以降に発売されているドローンは基本的には、リモートIDに対応しています。
次に以下の点をチェックし、あなたの目的に合ったドローンを選びましょう。
飛行時間
飛行時間=バッテリーの持続時間は、重要な要素です。
長時間飛行が可能なドローンは、撮影や調査など幅広い用途に適しています。
カメラ性能
高解像度のカメラの搭載は、撮影を目的とする場合に最重要ポイントです。
写真や動画の画質が高ければ、プライベートの空撮からプロの現場でも活用できます。
画質が高いとされる大きなセンサーサイズを選びましょう。
飛行安定性
安全な飛行をサポートするセンサー類が搭載されているか確認しましょう。
- GPS
- 高度センサー
- 障害物センサー
これらの機能があると、風がある日や、障害物が多い場所などでも、安全で安定した飛行が可能です。
操作性
操作が簡単で、直感的に使えるかも重要です。
一部の販売店では、実際に製品を試せるスペースを提供しています。
初心者でも簡単に扱えるモデルを選べば、安心して飛行を楽しめます。
しっかりしたサポートと保証があるか調べる
忘れずに、購入後のサポートと保証が整っているか確認しましょう。
ドローンは高価な機器であり、万が一の故障やトラブルに備えて、充実したサポート体制があるかが重要です。
保証期間
メーカーや販売店が提供する、以下の様な保証内容を確認します。
- 保証期間
- 保証内容
ドローンを大切に長く使おうと検討している人は、有償の延長サポートの有無も確認すると良いでしょう。
サポート体制
カスタマーサポートが、迅速かつ丁寧であるかも重要です。
疑問点やトラブルが発生した際に、適切な対応を受けられるかをチェックしましょう。
以下は、サポートの一例です。
- 電話
- メール
- チャット
- FAQ
- フォーラム・コミュニティ
レビューと評判
他のユーザーのレビューや評判も参考になります。
実際に使用している人の意見を確認すれば、購入前に良い点や悪い点を把握できます。
これらのポイントを押さえれば、リモートID付きドローンのベストな選択ができ、安全かつ快適にドローンを楽しめます。
ドローンを選ぶには、たくさんの確認事項がありますが、これらを満たすDJIの製品がおススメです。
ドローン選びに迷った人は、以下の記事を参考にしてみましょう。
▶ ドローン初心者や趣味でドローンを楽しむ方向けに絶大な人気
先ずはあなたが、何をしたいか考えて
機体を選ぶのが、おススメです!
リモートIDを利用可能にする
リモートIDを作動させるには、機体登録の際にリモートIDの情報登録をします。
新たにドローンを購入した人は、必ず必要な作業のため、確認しておきましょう。
DIPS2.0で機体を新規登録する際にリモートID機器の情報が必要となります。
具体的には、以下の情報です。
- リモートID機器製造者名
- リモートID機器形式
- リモートID機器製造番号
リモートIDの有無の項目では、下記の選択が可能です。
あなたの機体に応じた項目を選びます。
- なし
- あり(内蔵型)
- あり(外付け型)
DIPS2.0で機体登録がまだの人は、以下の記事が参考になるので、確認してみましょう。
▶︎【義務化】ドローンの機体登録とは?必要性と手順を詳しく解説!
「なし」を選択すると、飛行可能な方法や範囲が限定されます。
この記事の「リモートIDが不要なドローンの使用条件」を確認してください!
リモートID未搭載のドローンの対処法
所有しているドローンが、リモートID未搭載の場合、原則は屋外での飛行ができません。
ここでは、リモートIDを導入の具体的な方法を解説します。
リモートIDが未搭載にドローンには、リモートIDを取り付けるしかないです。
取り付けれるリモートIDには、大別すると2つの種類があります。
- 外付け型
- 内蔵型
それぞれ以下のステップで設定を進めます。
外付け型
国内仕様に対応した製品を選びましょう。
外付け型には「モジュール型」があります。
内部の電子部品が、外部から直接見える形状をしており、配線など加工が必要です。
ここでは、工具が不要で簡単に装着可能な製品ご紹介します。
AERO-D-X1 外付型リモートID
エアロエントリー株式会社のAERO-D-X1を例に設定概要を紹介します。
事前準備
スマホとアプリが必要です。
国土交通省の「DIPS APP – ドローンポータルアプリ」をダウンロードします。
「ドローン登録システム」のアカウントを開設します。
機体情報の登録
DIPS2.0に機体登録がまだの場合は、情報を登録します。
以下の記事を参考にしてください。
登録済みの場合は、機体一覧から書き込む機体を見つ け、「所有機体登録」を選択します。
リモートIDの書き込み
AERO-D-X1とDIPS APPをBluetoothで接続し、書き込みを実行します。
書き込み完了後、AERO-D-X1を再起動します。
書き込み結果の確認
DIPS APPでリモートIDが書き込まれたことを確認します。
DIPS APPで機体情報を確認し、リモートID書込状況が「済」になっていることを確認します。
以上で設定は完了です。
設定を詳しく知りたい人は、以下のリンクにマニュアルがあります。
▶ AERO-D-X1 外付型リモートID導入手順書 v1.2
他のメーカー製品も手順は大きく変わりません。
設定が完了したら取り付け作業を行います。
メーカーが推奨する適切な手順に従って、リモートIDモジュールをドローンに取り付けましょう。
内蔵型
ここでは、DJIの製品を例に紹介します。
リモートID搭載が必要となったのは、2022年6月20日の登録完了分からです。
購入当時は、リモートIDに対応していなくても、ファームウエアアップデートで対応可能な機種もあります。
対象のドローンは、次の方法で内蔵リモートIDが機能します。
リモートIDを機体に書き込む
リモートIDを機体に書き込むには、DJI Fly、機体、送信機のファームウェアを最新の状態にアップデートします。
DJI Flyのアップデート
DJI Flyはバージョン1.6.6以降で日本のリモートID要件に対応しています。
これより以前のバージョンは、アプリのアップデートが必要です。
アップデート方法
DJI Fly、機体、送信機のアップデート方法は複数ありますが、ここではシンプルな方法を説明します。
DJI RC PRO/ DJI RC送信機の場合
インターネットに接続した状態で、DJI Flyを開き、カメラビューを表示します。
右上の「一般設定メニュー」(…)をタップし、「詳細」をタップします。
「アプリバージョン」を確認し、最新バージョンではない場合は、機体と送信機を接続した状態で、「機体ファームウェア」の右側にある「更新確認」をタップします。
「更新」を促すポップアップが表示されたら、「更新」をタップします。
「更新」のポップアップが表示されなくなるまで、手順3と4を繰り返します。
リモートIDの設定
ソフトウェアのアップデートが完了したら、最後にドローンへリモートIDの書き込みを行います。
これらのステップを踏めば、リモートID未搭載のドローンを適切に対応し、安全かつ法令遵守のもとで飛行できます。
リモートIDの書き込みは、製品のマニュアルか、以下のDJIの解説を参考にしてみましょう。
事前学習しておけば、できそうな作業ですね!
リモートIDが不要なドローンの使用条件
ドローンの使用には、リモートIDの登録が必要ですが、特定の条件下では免除されます。
以下に、リモートIDが不要な主な例を紹介します。
事前登録期間中に登録した機体
2021年12月20日から、2022年6月19日の事前登録期間中に、機体登録を行った場合、リモートID搭載が免除されます。
この期間に登録済みでも、修理や機体交換で、シリアル番号が変更となった場合は、リモートIDは免除されません。
囲まれたスペースや係留で使う場合
リモートIDが不要となる一つの条件は、ドローンを囲まれたスペースや係留された状態で使用する場合です。
屋内での使用
ドローンを建物の内部や、ネット等で完全に囲まれた空間で飛ばす場合、リモートIDは不要です。
例えば、ドローン練習場や、体育館など建物内部での使用が、これに該当します。
係留された状態
ドローンを30m以内の紐等で、係留して使用する場合も、リモートIDが不要です。
係留とは、ドローンが紐やケーブルで固定されている状態を指し、ドローンが暴走した際にも、紐の長さ以上に飛行できません。
ドローンのデモンストレーションや、建築物の点検など特定の作業で、利用されることが多いです。
リモートID特区で飛ばすとき
指定された条件の元での飛行で、リモートIDの義務が免除される「リモートID特区」があります。
リモートID特区の申請は、国土交通省のDIPS2.0で許可を取得しましょう。
リモートID特区は、以下の措置を講じる必要があります。
- 補助者の配置
- 特定区域の範囲を示す標識の設置
注意点として、航空法で指定された機体登録や、特定飛行の許可申請は、別途必要です。
100g以下のドローンを飛ばすとき
日本の法律では、100g以下重量のドローンは、リモートIDの適用対象外です。
しかし、100g以下のドローンにも、飛行ルールがあります。
100g以下のドローンが関係する法律やルールについて、以下の記事で詳しく解説しています。
リモートIDが不要な条件を理解すれば、ドローンの運用がより柔軟になり、ビジネスや趣味としてのドローン使用が一層広がります。
それぞれの条件をしっかり理解し、
安全かつ合法的にドローンを活用しましょう。
まとめ
この記事では、リモートIDについて、詳しく解説をしました。
リモートIDは、一見すると目立たない機能ですが、安全な飛行と、法令遵守に不可欠な技術です。
あなたも、この重要な仕組みを理解できて、より安心したドローン飛行を楽しめるでしょう。
リモートIDだけなく、ドローンにはさまざまなルールを守る必要があります。
もちろんしっかり情報を理解する必要もありますが、一人では心が折れてします場合もあるでしょう。
ドローン国家資格ナビは、ドローン国家資格ナビでは、「ドロビジ」というドローンコミュニティを紹介しています。
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