【夜間飛行】ドローンを使って最高の夜景を!注意点を学んで許可を取ろう
街の光が作り出す光景は、魅力的ですね!
夜景スポットは各地に存在し、人の心を掴んで離しません。
そんな夜景も、ドローンを使えば、誰もみたことのないポイントから撮影ができます。
この記事では、夜間飛行について紹介していきます。
必ず最後まで読んで、新しい空の世界へチャレンジしてみてください!
この記事で解決する悩み
- 夜間飛行の「夜間」っていつのこと?
- 飛行許可はどうすればいいの?包括申請で飛ばせるの?
- 注意しないといけないことはあるの?
特定飛行について
夜間飛行にするにあたり、前提条件として特定飛行の理解が必要です。
夜間飛行の前に特定飛行について紹介します。
すでに特定飛行は理解している人は、ここを飛ばしても構いません。
夜間飛行の内容をすぐに知りたい人は、ここをクリック
ドローンは特定の飛行が禁止されており、以下の2つに分類されています。
- 禁止されている空域
- 禁止されている方法
はじめに、禁止されている飛行について再確認しておきましょう。
禁止されている方法
禁止されている方法は次の画像のように定められています。
これらの方法で飛行させたい場合、航空局からの飛行許可を取得しなければいけません。
対象となるのは100g以上の機体です。
禁止されている空域
禁止されている空域は次の画像のように定められています。
これらの空域で飛行させたい場合、禁止されている方法と同様に、航空局からの飛行許可を取得しなければいけません。
今回はこの中の夜間飛行の飛行許可について、詳しく解説していきます。
特定飛行するために必要なこと
禁止されている空域、禁止されている方法のことを総称して「特定飛行」と呼びます。
特定飛行は航空局からの飛行許可を取得してからでなければ、飛行させることができません。
また、特定飛行を行う場合は、以下のことが必要になります。
- 飛行許可書の携帯
- 飛行マニュアルの遵守
- 飛行通報
- 飛行日誌の作成
特定飛行について、詳しく学びたい人はこちらの記事をご覧ください。
▶あなたはちゃんと理解できている?ドローン飛行レベルとカテゴリーについて徹底解説!
夜間飛行とは
それではここから夜間飛行について、紹介します。
「夜間飛行」と言っても、「何時からが夜間?」と疑問に思ったことはありませんか?
航空法では「夜間」が明確に定義されています。
「夜間」の時間帯、確認方法などを学んでいきましょう。
夜間の定義
航空法で定義されている「夜間」とは、国立天文台で発表される日の入~日の出までの時間帯を言います。
夕方でまだ周りが見えるような明るさの時間帯でも、「夜間」に該当している場合があります。
夜間飛行には許可が必要です。
知らない間に違法飛行になってしまわないように、朝や夕方の飛行は充分注意しましょう。
場所によって違う
日の入~日の出までの時間帯が「夜間」と定義されていますので、地域によってその時間帯は異なります。
必ず、飛行場所の日の入、日の出の時刻を確認しましょう。
日の出・日の入の時刻は、東日本の方が早く、西日本の方が遅くなります!
夜間の確認方法
日の入・日の出の時刻は、天気予報アプリなどで確認ができます。
オススメは、お馴染みの「ドローンフライトナビ」です。
地図の中心点の各時刻が表示されるので、事前確認にも便利です。
あなたのスマホにまだダウンロードをしていない人は、ダウンロードしてみましょう。
実際にアプリで、各地の時間帯の違いを確認してみてください。
夜間飛行の許可
夜間飛行の許可は包括申請で取得可能です。
しかし、夜間飛行には条件があるのは知っていますか?
包括申請は万能ではありません。
違法飛行にならない為には、以下の書類を読み解く必要があります。
- 許可承認の審査要領
- 飛行マニュアル
各書類の「夜間飛行」についての項目を確認してみましょう!
この後、ご紹介します!
夜間飛行は、包括申請でも大丈夫?
基本的には、包括申請で「夜間」の飛行許可を取っていれば飛行させられます。
ただし、条件をしっかり守らないと違法飛行になってしまうので注意が必要です。
夜間飛行は、包括申請で許可を取ったとしても、個別申請で許可を取らないといけないパターンがあるということを覚えておきましょう。
夜間飛行で注意がパターン
以下は、包括申請だけでは不十分なパターンです。
- DID(人口密集地区)での夜間飛行
- 夜間の目視外飛行
これらは、包括申請で「DID(人口密集地区)」や「目視外飛行」を取得していたとしても飛行させられません。
包括申請の項目は、重複して使えない項目があることを覚えておきましょう。
包括申請と個別申請について、自身がない人は、ぜひ下記の記事を読んでみてください。
▶︎ 驚きの時間節約!ドローンの包括申請vs個別申請、スマートな選び方
飛行許可の要件を知ろう
許可申請の審査に使われる「許可承認の審査要領」という書類があります。
国土交通省に掲載審査要領には、「夜間飛行」について、以下のことが記載されています。
審査要領 ~夜間飛行に関する内容~
- 機体に、無人航空機の方向が正確に視認できる灯火を装備すること。
- ただし、無人航空機の飛行範囲が照明等で十分照らされている場合は必要ない。
- 夜間に意図した飛行経路を維持しながら操縦できること。
- 日中に飛行経路を確認しておくこと。
- 補助者を配置すること
- 離発着場所を照明等で明確にしておくこと。
- DID地区(人口密集地区)の目視外飛行をさせる場合は、期間と時間帯を記載すること。
- DID地区(人口密集地区)を飛行させる場合は飛行経路を特定すること。
- 夜間の目視外飛行を行う場合は飛行経路を特定すること。
これらを守らなくてはいけません。
7~9の項目については、「時間と場所を特定した飛行」になるので、個別申請が必要です。
2024年4月に発売されたFPVドローン「AVATA2」で、夜間の飛行許可を包括申請で取得している人がいますが、ゴーグルを付けて操縦する場合は目視外飛行になるので、個別申請が必要です。
飛行マニュアルの熟読
許可申請の際に添付する「飛行マニュアル」を読んだことがありますか?
飛行マニュアルの遵守は航空法で定められていますので、内容を理解しておく必要があります。
飛行マニュアル内で、「夜間飛行」については以下のことが記載されています。
審査要領と飛行マニュアルを読んで注意するべきことの例
- 審査要領では、「飛行経路を特定」すれば目視外飛行は可能ですが、添付する書類が標準の飛行マニュアルでは、目視外飛行は実施できません。
- 灯火についても同様で、審査要領では「飛行範囲が照明等で十分照らされている場合は必要ない」と記載されていますが、標準マニュアルでは「灯火の装備」が必要です。
場合によっては、飛行マニュアルを自作して添付する必要があります。
その際は、「許可承認の審査要領」を読み解いて、作成してみてください。
当サイトでは、ドローンに関する法律を学べるコンテンツを販売しています。
夜間飛行を機に、よりドローンのルールの理解を深めたい人は、ぜひチェックしてみてください。
夜間飛行の注意点
夜間は、日中と違って飛行空域が見えにくくなります。
事故の可能性も高くなるので、いつも以上に安全確認が必要です。
ドローン自体も見えにくくなるので、飛行時は充分に注意しなくてはいけません。
実際に夜間飛行を行う場合、下記の注意が必要です。
- 補助者の配置して安全を確認
- ドローンに灯火の装備をつける
- 安全を確保するための必要な周辺設備
- 夜間飛行に対応したカメラ設定
補助者の配置して安全を確認する
夜間飛行に補助者は必須事項です。
補助者にも飛行させるドローンの特性を理解させておく必要があります。
飛行前には、必ず補助者と一緒に飛行経路の安全確認などを行い、事故のないように準備をしましょう。
ビジョンセンサーも機能しませんので要注意です。
ドローンに灯火の装備をつける
機体には灯火を装備しなくてはいけません。
DJI機の場合、前に赤色、後ろに緑色の灯火が装備されています。
灯火はドローンの向きを確認できないといけませんので、飛行させる機体の灯火がどうなっているか、飛行前に確認をしておきましょう。
安全を確保するための必要な周辺設備
離発着場所や飛行空域を照らす為のライトは必需品です。
より安全な状況を確保する為に、操縦者や補助者は反射板の付いた服を着用すると、視認しやすくなります。
光るランディングパッドなどもあるので、暗い場所では見やすくておすすめです。
車のライトで照らすのも有効ですので、とにかく視界を確保することを行いましょう。
夜間飛行に対応したカメラ設定
夜間はノーマルのまま撮影すると、以下のような問題がでてきます。
- 目で見るより暗い
- ぼやけたような映像になる
- 光が強くて白飛びする
ナイトモード機能のある機体の場合は、ナイトモードで撮影してみてください。
夜景用のフィルターもあるので、購入してみるのも良いです。
日中同様に、ホワイトバランスなども調整してみると、一風変わった夜景も撮影できますので、カメラ設定はいろいろとチャレンジしてみるのがオススメです!
まとめ
夜間飛行は、当然ルールを守ることも必要ですが、それ以上に安全対策が重要になってきます。
日中とは違って、障害物も見えにくくなりますし、センサーも機能しなくなります。
「できるだけ広い場所で、安全を確保した上で飛行させる」ということに注意して頂きたいと思います。
夜間飛行は難しい飛行ですが、上空から見た夜景は感動すること間違いなしです!
当サイトは、夜間飛行がだけではなく、高高度飛行にもチャレンジしてきました。
高度2000mから見る富士山は、絶景です。
こちらの記事も、ぜひ読んでみてください。
▶︎【有料級】ドローン高高度飛行(150m)は誰でも飛ばせる!申請手順の完全ガイド!
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他にも個別申請をした飛行に関する関する記事もまとめていますので、ぜひチェックしてみて下さい。