ドローン国家資格の学科を解説!内容は?難易度は?対策あるの?
2024年4月14日より「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」に準拠した学科試験問題へ変更されました。
国家資格制度のスタート時に比べると、少し難易度が上がった印象です。
どの試験でも言えますが、準備不足は、不合格への片道きっぷです。
学科試験への不安をしっかり解消して、学科試験対策をしましょう。
あなたはドローンの国家資格の学科試験で、こんな疑問や悩みをお持ちでないですか?
- 学科試験ってどんな問題が出題されるの?
- 学科試験の免除はないの?
- 一等・二等で試験内容に違いはあるの?
この記事ではドローンの国家資格、学科試験について徹底的に分析します。
ドローン国家資格を運営する私たちが、具体的な受験方法から、一等と二等の学科試験の違いを解説します。
更には、効果的な学習の方法まで、あなたが試験に合格するために必要な情報がわかります。
これから始まるドローンの学科試験への挑戦、
一緒に乗り越えていきましょう!
- 1. ドローン国家試験の学科を徹底分析
- 1.1. 学科試験は免除されない
- 1.2. 受験資格
- 1.3. 受験費用
- 1.4. 受験場所
- 1.5. 受験に必要なもの
- 1.5.1. 事前準備
- 1.5.2. 当日の持ち物
- 2. 一等・二等の学科試験の違い
- 2.1. 計算問題が出題される
- 2.2. 合格点数が異なる
- 2.3. 一等と二等では、どっちが難しい?
- 3. 学科試験合格に向けた勉強方法
- 3.1. 計画を立てる
- 3.2. 時間帯別勉強法
- 3.3. 音読と録音
- 3.4. SNS発信勉強方法
- 4. ドローン国家資格の学科試験の対策
- 4.1. スクールで基礎から学ぶ
- 4.2. 「無人航空機の飛行に関する教則 」を読み込む
- 4.3. 問題集を活用する
- 5. ドローン国家資格学科対策のまとめ
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ドローン国家試験の学科を徹底分析
ドローンの運用には、国家資格を持っていると、間違いなくドローン操縦士として信用が高まります。
資格取得には学科試験の合格が求められます。
これはスクールに通っている人、独学で合格を目指している人、共に合格が必要です。
だからこそ、合格に向けて対策が必要になります。
対策をするにも学科試験を知る必要があるので、ここでは、質問が多いトップ5つについて解説します。
- 学科試験は免除されない?
- 受験資格に制限はあるの?
- 受験費用はいくらするの?
- 受験場所はどこですか?
- 受験に必要なものは何ですか?
学科試験は免除されない
ドローンの国家資格では、学科試験は免除されません。
学科試験は、ドローンの安全飛行に必要な知識と理解を確認するための必要なステップだからです。
スクールを修了しても免除はありません。
試験対策は必須です。
受験資格
受験可能な対象者は大別すると次の3点です。
年齢 制限 | 16歳以上 |
受験の停止 | 航空法の規定により国土交通省から本試験の受験が停止されていないこと |
技能証明取得の制限 | 技能証明取得の制限がないこと |
「技能証明取得の制限」は、試験の合否に関わらず技能証明を取得できません。
技能証明取得の制限の対象です。
- 技能証明が拒否されてから1年経過していない
- 技能証明が保留中
- 技能証明が取り消されてから1年(または2年)経過していない
- 技能証明の効力が停止されている
- 試験に関する不正行為があったと判断され、試験を受けることが禁止されている期間が経過していない
不正行為とは、カンニングや試験官の指示に従わないなど行為です。
国土交通大臣は、不正をした者に対して二年以内において試験を受けさせないことができます。
受験費用
受験費用は一等学科試験と二等学科試験では異なります。
金額と支払い方法などを確認しましょう。
種別 | 手数料 |
---|---|
一等学科試験 | 9,900円 |
二等学科試験 | 8,800円 |
受験料金等の支払いは、以下の方法が対象です。
- クレジットカード
- コンビニ払い
- Pay-easy
- QRコード決済
- 受験チケット(バウチャー)
再受験の場合も、上記の手数料が必要です。
受験場所
学科試験はCBT(Computer Based Testing)方式により実施します。
コンピュータを使った試験方式のことです。
全国各地の会場で開催されています。
会場や開催日はCBT運営会社の無人航空機操縦士試験専用ページから確認可能です。
自宅からの交通手段や時間を考慮して、適切な試験センターを選択しましょう。
CBT体験版の実施をおすすめします。
慣れていないと、少し戸惑います。
受験に必要なもの
学科試験を受験するには事前の手続きと当日の持ち物の準備が必要です。
事前準備
技能証明申請者番号の取得
国土交通省が運営管理する「ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)」で技能証明申請者番号を取得してください。
試験申込システムでのアカウント登録
指定試験機関が運営管理する「試験申込システム」でアカウント登録をしましょう。
技能証明申請者番号及び試験申込システムアカウントは、どちらも一人に一つとなります。
過去に取得済みの方は、同じ番号とアカウントを利用します。
当日の持ち物
- 本人確認書類
写真付きの公的身分証明書等の本人が確認できる書類の提示が必要です。
1点で確認可能
- 運転免許証(公安委員会発行のものに限る)
- パスポート
- 運転経歴証明書(平成24年4月1日以降交付のものに限る)
- 在留カード、特別永住者証明書(外国人登録証を含む)
- 住民基本台帳カード(平成27年12月で発行終了)
- 個人番号カード(マイナンバーカード)
- 身体障害者手帳(顔写真付きに限る)
2点で確認可能
上記を持っていない人は、社員証や学生証のいずれかと、健康保険証の2種類で本人確認書類として確認可能です。
これらの手続きと準備を行い、
学科試験の受験をスムーズに進めましょう。
一等・二等の学科試験の違い
一等と二等の学科試験は、それぞれ異なる内容と難易度の設定があります。
出題範囲はいずれも「無人航空機の飛行の安全に関する教則」の次の項目が対象です。
- 無人航空機に関する規則
- 無人航空機のシステム
- 無人航空機の操縦者及び運航体制
- 運航上のリスク管理
ここで一等・二等で内容が異なるのは「2 無人航空機のシステム」です。
一等では以下が追加で出題されます。
- 無人航空機の飛行性能
- 飛行性能の基本的な計算
▶国土交通省(参照 B.試験全般について・C.学科試験について )
違いについて次に見ていきましょう。
計算問題が出題される
一等学科試験では、飛行に関わる角度や距離、燃料消費量などを計算する問題が出題されます。
これらの問題は、ドローンの飛行計画を立てる操縦者の能力を評価するためのものです。
次は、国土交通省が公表しているサンプル問題です。
電卓はCBT試験の画面上に表示される機能を使用することが可能ですが持込は不可です。
合格点数が異なる
試験の概要は以下の通りです。
項目 | 一等 | 二等 |
試験時間 | 75分 | 30分 |
問題数 | 70問 | 50問 |
出題形式 | 三肢択一式 | 三肢択一式 |
正答率 | 90%程度 | 80%程度 |
正答率に当てはめると、一等の学科試験では、70問中63問以上正解する必要があります。
二等では、50問中40問以上の正解が必要です。
一等と二等では、どっちが難しい?
一等の学科試験は、二等の学科試験よりも難易度が高いとされています。
それは「一等・二等の学科試験の違い」でご紹介した出題範囲の違いからです。
次は試験時間です。
一等は75分で70問を回答し二等は50問を30分で回答します。
1問あたりの時間は、一等と比較して二等は早く回答しないといけません。
実際に受験された人の声を参考にしてみましょう。
難易度は同じような感じでした。
時間が足りないという話もよく聞きますが、
しっかり見直す時間も作れました。
二等は時間との闘いでした。
一等は計算が苦手でしたので教材で学習し臨みました。
一等の方が時間に余裕があり楽だった気がします。
難易度は一等の方が難しいかなと思います。
どっちだろうと悩む問題が多いように感じます。
特に飛行計画やリスクに関する問題です。
二等は時間がないためキツかった。
早く解く練習をひたすらやってから受験しました。
共通キーワードは、「時間」です。
数学や物理が得意な人は、一等資格の取得を予定がなくても、試験時間の観点から、学科試験は一等を受験していいと思います。
ここから読み取れるのは、
試験時間を有効に使うため事前の対策が結果に繋がるという事です。
学科試験合格に向けた勉強方法
ドローン国家資格合格に向けた勉強方法の1例を紹介します。
民間資格をすでに持っている人であれば、2週間から1ヶ月間を集中して勉強すれば合格できるでしょう。
一方、ドローン未経験の人だと、1か月から2か月の勉強をした方がいいでしょう。
初心者の人も、ある程度の経験者にも参考になる勉強方法を紹介します。
計画を立てる
まずは勉強するための計画を立てましょう。
仕事などで忙しい人は、「この時間に勉強する」と決めることは重要です。
例えば夜21時から「教則の航空法全般」を勉強するなど、事前に決めておくと良いでしょう。
時間帯別勉強法
計画を立てると紹介しましたが、朝や夜では目的の違った勉強方法がおすすめです。
例えば、朝の時間帯は集中力が高まる時間です。
朝の時間に、初めて読む内容の場所や、自分の苦手な箇所を集中して読みと、理解につながるでしょう。
夜の時間は、寝る前の学習は知識の定着に繋がります。
暗記する必要がある内容を寝る前に勉強するなどです。
音読と録音
教則やノートの内容を音読し、それを録音して通学や隙間時間に聞き返します。
耳からも情報を取り入れるので、記憶の定着に役立ちます。
ドローン国家資格対策のYouTubeの動画を聞き流すだけでも変わってくるでしょう。
SNS発信勉強方法
SNSで勉強している事や勉強した内容を発信すると、同じ目標に向かった仲間と繋がれます。
同じ仲間がいるとモチベーションアップにも繋がります。
加えて、自分が学習した内容をアウトプットすると、知識の定着にも役に立つでしょう。
たまに間違っていると指摘してくれる人もいるので、SNS発信は非常に良い勉強方法の1つです。
ドローン国家資格の学科試験の対策
では、ここからは次の3点から学科試験の対策について解説します。
- スクールで基礎から学ぶ
- 教則を使用する
- 問題集を活用する
スクールで基礎から学ぶ
学科試験の対策として、まずは基礎から学ぶことが重要です。
そのためには、国家資格の取得ができるスクールをおすすめします。
ドローンの国家資格の範囲は広く、多岐に渡ります。
そのため、スクールで専門講師の指導を受けることが、効率的に合格へと至る最善の方法の1つでしょう。
どのスクールが自分に合うか迷ったらスクール専門の検索サイトで比較検討しましょう。
自分に合ったスクール選びには、ドローン国家試験ナビがお勧めです。
「無人航空機の飛行に関する教則 」を読み込む
試験問題は国土交通省が提供する「無人航空機の飛行の安全に関する教則」から出題されます。
教則を学習に活用することは学科試験の対策の基本です。
2024年4月14日より、学科試験の内容は、「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」に準拠します。
今までは第二版の範囲から試験問題が出題されていました。
問題集を活用する
最後に、問題集の活用は絶対に外せません。
問題集を使うことで、実際の試験形式に確実に慣れるからです。
お勧めの問題集は、「ドローン国家資格 問題集300」です。
この問題集は、試験範囲を網羅した300問の問題が収録されており、実際の試験に近い形式で問題を解くことができます。
さらに教則の章ごとに問題が集まっているので、自分の弱点を見つけて、苦手分野を強化するのに役立ちます。
ドローン国家資格 問題集300は、
行政書士監修で信頼性も高い点も好評です。
その他にもドローン国家資格に使えるテキストを紹介する記事を作成しています。
学科対策を「なんとかしなくては!」と思っている人はぜひ読んでみてください。
▶︎ 【オススメ】ドローン国家資格のテキストと最短合格への学習の進め方
ドローン国家資格学科対策のまとめ
今回は以下の3点からドローン国家試験学科を徹底分析を行いました。
- 学科試験は免除されない
- 一等・二等の学科試験の違い
- 学科試験の対策
一等と二等の出題の違いを把握し、事前の対策を行う事が学科試験の合格への近道です。
あなたの望む用途に合った資格取得に繋がる試験の合格を応援しております。