新機種DJI Flipが登場!! Mini4Pro、NEOと何がちがうの?徹底比較!!

機体情報

2025年1月14日にDJIから最新機種DJI Flipが発売されました。

AirシリーズやMiniシリーズでも見たいことのない形状をしているドローン。

DJIの新たなモデルのドローンと言っても過言でないでしょう。

この記事ではDJI Flipを徹底分析します。

DJI FlipのスペックやMini 4 ProとNEOのスペックを徹底比較していきます。

最後まで読んで、DJIの新たなドローンの正体が明確になり、今後の購入機種選定に役立つこと間違いなしです。

DJI Flipとは、DJIの新たなドローン

画像引用元:DJI

DJI Flipとは2025年1月14日にDJI社から発売された小型ドローン。

DJI ドローンの新たなシリーズと言えるでしょう。

ちょうどDJI MiniシリーズとNeoシリーズの中間に立つドローンになります。

今回の機体は、一言で伝えると「Mini 4 ProとDJI NEOの特徴を一つにまとめた新しい機体」です。

プロペラガードが一体となって設定になっているので、安全性も向上しています。

加えて、画像のように今までにない折りたたみ方法でプロペラを収納できるドローンです。

画像引用元:DJI

まるで一輪車のような形になるドローンと言えますね。

ドローン先生

この形がFlipの大きな特徴の1つとも言えるでしょう。

DJI Flipの特徴

画像引用元:DJI

Mini4Proの本格的な空撮性能とNEOの手軽さを合わせた特徴があります。

また、新しいセンサーを搭載することで暗所でも事故が発生しにくい仕様となっています。

ここでは細かいスペックについてみていきましょう!

Flipという名前の由来

Flipを辞書で調べると、下記のような意味が出てきます。

  • (…を)はじく
  • ぽんと打つ
  • ほうり上げ
  • ぽいと投げる
  • さっと裏返す
  • ひっくり返す
  • さっと動かす

まるでFVPのアクロバティックの飛行方法を連想させます。

しかし、上記の画像のように、プロペラがひっくり返して収納できることから、Flipという名前が付けられています。

DJI Flipの基本スペック

項目スペック
機体サイズ233×280×79 mm
重量249g
カメラセンサーサイズ1/1.3インチ
画像サイズ4800万画素
動画解像度4k/60fps
HD/100fps
内部ストレージ2GB
最大飛行速度43.2km/h(Sモード)
耐風性能10.7m/s
最大飛行時間31分
最大伝送距離8km(スマホ操作時50m)
最大高度3,000m
障害物センサー前面3DToFセンサー
下方向ビジョン

基本的な性能に最近に発売されたドローンと大きな進化はなさそうです。

カメラセンサーサイズ・解像度などは、他のDJIカメラドローンと大きな差はありません。

スマホ操作ができるという点がDJI Neoの機能と同じです。

Neoと比べて、カメラの画素数やセンサーサイズも大きいので、より手軽に本格的な空撮ができそうです。

本格的な撮影ドローンでありながら気軽に使えるNEOの機能を搭載

DJI FlipはNEOの特徴であった機体単体での操作が可能になっています。

※日本ではプロポやスマートフォンで操作ができる状態である必要があります。

また、専用のプロポを必要とせずスマートフォンのみで操作が可能で、より手軽にドローンを飛ばせる仕様となっています。

ドローンならではの動きで、撮影ができる自動撮影機能・AI追尾機能も備わっています。

初心者でも簡単にかっこいい映像が撮影可能です。

同じくNEOに搭載されていた下記の機能も搭載されています

  • 手のひら離発着
  • 音声操作
  • 音声録音
ドローン先生

より身近にドローンを飛ばせそうですね!

前面に安全のセンサーの3DToFセンサーを搭載

画像引用元:DJI

DJI Flipには新たに3DToFセンサーが搭載されました。

3DToFセンサーとは光が届く時間から距離を測定する機能です。

これにより、暗所であっても前面にある障害物を正確に検知でき、より安全に飛行できるようになりました。

3DToFセンサーの仕組み

  1. センサーから光パルスを発射する。
  2. 光パルスが対象物に当たり、反射する。
  3. センサーが反射した光パルスを受信する。
  4. 発射から受信までの時間を計測する。
  5. 光の速度と計測した時間に基づいて、対象物までの距離を計算する。
ドローン先生

安全性UPはうれしい進化です!

DJI AIr3Sにも「LiDAR」という前面センサーがついていますが、Flipのセンサーは異なるものです。

LiDARと比べて、測定範囲はLiDARより狭く、精度もやや劣ります。

しかし、小型・軽量で低コストであるため、スマートフォンやAR/VR機器などに広く利用されています。

安価なドローンでも、安全性を高めるDJIの気持ちが伝ってくるセンサーです。

プロペラガードが一体の設計

画像引用元:DJI

これまでのドローンは、プロペラガードは後付けで行う必要がありました。

また、プロペラガードを付けても横面だけのガードが主流でした。

DJI Flipは全面にプロペラガードが常備されているので、安全性が大きく上昇しています。

Airシリーズや、Miniシリーズは別途、プロペラガードを購入する必要がありました。

しかしFlipであれば、追加でのプロペラガードの購入が不要です。

ドローン先生

プロペラガードがありながら小さく折りたためるのもDJI Flipの特徴ですね!

今までないドローンの折りたたみ方

DJI Flipは今までDJIから発売されていたドローンとは、違う折りたたみ方法です。

上記の画像のように、機体本体の下に、プロペラ4枚をまとめて収納します。

従来のドローンは、下記のように折りたたんでいました。

  • 前後アームを折りたたむ
  • アームを折った後にプロペラをアームに沿って折る

Flipの収納方法だと、プロペラが損傷する可能性が非常に低いので、空撮も安心してできます。

D-logの撮影やNDフィルーター装着が可能で映像にこだわれる

DJI Mini3などにはなかったD-log撮影がDJI Flipで可能です。

空撮映像に注力したい人や、撮影した映像に色をつけたい人は最適な機能です。

D-logとは

より広いダイナミックレンジと豊かな色情報を記録し、ポストプロダクションでのカラーグレーディングの柔軟性を最大限に高めるために設計された、プロフェッショナル向けのカラースタイルです。

引用元:DJI

DJI FlipはNDフィルターも装着が可能です。

DJI Neoなどの機体はNDフィルターが装着できないでの、小型ドローンでより画像や映像に拘りたい人にとっては最適なドローンと言えるでしょう。

DJI Flipの注意点

DJI Flipの注意点について紹介します。

DJI FlipはDJIから発売されている今までのドローンとは形状が異なるので、今までにない注意点もあります。

もちろん、従来のドローンと変わらない注意点もあります。

注意点は下記の通りです。

  • プロペラの交換が通常のドローンと比べて難しい
  • 内部ストレージが小さい
  • 機体登録は必須

プロペラ交換が通常のドローンと比べて難しい

DJI Flipはプロペラガードが一体の設計となっています。

従来のDJI機であれば、プロペラは簡単に取り外して、交換が可能でした。

しかし、Flipは簡単にプロペラを外せない設定になっています。

プロペラガード内にある棒状のフレームを避けながら取り外すためコツが必要です。

ドローン先生

最初からプロペラガードがついているのは良いけど…

内部ストレージが小さい

DJI Flipの内部ストレージが2GBしかありません。

その為、マイクロSDが必須です。

他の機体と比べて、内部ストレージが小さいので、SDカードを忘れることは許されません。

  • AVATA2内部ストレージ:46GB
  • Air3S内部ストレージ:42GB

他にMiniシリーズと同じ容量の内部ストレージです。

Miniシリーズに慣れている人は問題ないですが、他の機体で慣れている人は注意が必要になるます。

ドローン先生

SDカードはしっかり入れて飛ばそうね

機体登録は必須

DJI Flipの機体重量は、249gです。

100g以上の重量がありますので、航空法を守る必要があります。

機体登録や、飛行許可申請など、必要な手続きがありますので注意しましょう。

飛行許可や手続きについてはコチラの記事をご確認ください!

▶︎ドローンを安全に飛ばすために!機体登録の必要性と手続き方法を解説

▶︎驚きの時間節約!ドローンの包括申請vs個別申請、スマートな選び方

▶︎【国土交通省資料】無人航空機の登録制度

DJI Flipの金額

DJI Flip RC-N3セット/66,660円

※セット内容/機体、バッテリー×1、RC-N3

画像引用元:DJI

DJI Flip RC2セット/93,390円

※セット内容/機体、バッテリー×1、DJI RC2

画像引用元:DJI

DJI Flip FlyMoreコンボ/112,750円

※セット内容/機体、バッテリー×3、DJI RC2、予備プロペラ、専用バッグ

画像引用元:DJI

ご購入は、こちらからご相談ください!

※株式会社TechDroneはDJI製品の代理店です

株式会社TechDroneだけの特典もご用意していますので、ぜひお気軽にご相談ください。

代表的なDJI小型ドローンとのスペック比較

画像は左から、Neo・Flip・Mini4Pro
 DJI FlipDJI Mini4ProDJI NEO
FlyMoreコンボ価格112,750円143,800円52,000円
機体サイズ233×280×79 mm298 x 373 x 101 mm130×157×48.5 mm
重量249g249g135g
カメラセンサーサイズ1/1.3インチ1/1.3インチ1/2インチ
画像サイズ4800万画素4800万画素1200万画素
動画解像度4k/60fps
HD/100fps
4k/100fps
HD/200fps
4k/30fps
HD/60fps
内部ストレージ2GB2GB22GB
最大飛行速度43.2km/h(Sモード)=12m/s43.2km/h(Cモード)
43.2km/h(Nモード)
60.3km/h(S モード)
21.6km/h(Nモード)
28.8km/h(Sモード)
57.6km/h(M モード)
耐風性能10.7m/s10.7m/s8m/s
最大飛行時間31分34分18分
伝送距離8km
(スマホ操作時50m)
10km7km
最大高度3,000m3,000m2,000m
プロペラガード全方位(常備)無し(後付け)横方向(上下は後付け)
障害物センサー下方向ビジョン+前面3DToFセンサー全方向ビジョンセンサー下方赤外線センサーのみ

DJI FlipとDJI Mini 4Proの違いは?

スペック面では大きな違いはありません。

強いて違いを上げるとしたら、下記の5つです。

  • Flipはモード変更ができない
  • Flipは最大飛行時間が3分短い
  • Flipは障害物センサーが前方と下方の二つのみ
  • FlipはMini 4と比べて、3万円程度安い
  • Flipはプロペラガードの追加購入が不要
ドローン先生

Mini4 Proの購入を考えていた人は、Filpも良さそうですね

DJI Mini4 Proについてより詳しく知りたい人はこちら

▶︎【何が違う?】DJI Mini4 ProとMini3Proの違いについて徹底解説

DJI FlipとDJI Neoとの違い

FlipとNeoには大きな違いがいくつかあります。

  • カメラセンサーサイズが異なる
  • カメラ画素数が4800万画素とFlipが優れている
  • 飛行時間もFlipの方が31分と長い
  • 障害物センサーもFlipの方が多い
  • 価格はFlipの方が約2倍高い

DJI FlipはMinシリーズ同様に本格的な空撮が可能です。

一方Neoは、全くコンセプトが違うので、比較が難しいと言えるでしょう。

▶︎新機種DJI Neo!!スペックから機体登録まで徹底解説!HOVERAirとの違いは?!

ドローン先生

DJI MiniとDJI Neoと比べると、本格的な空撮をより手軽に叶えてくれるドローンに見えます

DJI Flipはこんな人にオススメ

DJI FlipはDJI Mini4ProとDJI NEOの中間くらいのスペックと金額です。

新たにドローンの購入を検討している人にはおすすめのドローンと言えるでしょう。

DJI Flipは安全性と手軽さが上昇していることから、これからドローンを始めるという人にとって、選択肢の一つになる機体と言えるでしょう。

  • 小型で軽量
  • 他の機体と引けを取らないカメラ画素数
  • 新たな安全センサーで安全性の向上

旅の思い出のワンショットを撮影するにはピッタリの1台だと感じます。

まとめ

画像引用元:DJI

DJI社は前回の新機種DJI Air3Sから安全面に注力していることが伺えます。

今回のDJI Flipも全面のプロペラガードを装備し、さらに3DToFという新しいセンサーも搭載しました。

折りたためるという携帯性の良さも魅力ですね!

カメラ性能も十分なものですので、これからドローンを始めるという人にとって新しい選択肢となるのではないでしょうか。

ぜひ今回の比較内容を参考にして、ドローンの選定に役立ててください!

今後もドローン国家資格に関する情報や、ドローンに関する有益情報を発信していくので、ブックマークしておいていただければ幸いです。

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