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情報発信ブログBy 株式会社Tech Drone

ドローン国家資格は独学でも合格を目指せる!隠れたリスクは理解している?

国家資格

ドローンの国家資格の取得にはスクールに通う必要があると思っていませんか?

そんなことはありませんので、ご安心ください!

ただし、相応のリスクを理解しておく必要があります。

この記事ではスクールに通わずに国家資格を取得した私が、独学での勉強法や注意点などをお伝えしていきます。

必ず最後まで読んで、失敗しないようにしていきましょう!

この記事で解消される悩み

  • 独学取得の課題について
  • 独学取得のリスクについて
  • スクールのメリット・デメリット
  • 独学で挑戦する人の為のロードマップ

監修者

バウンダリ行政書士法人代表 佐々木慎太郎のプロフィール写真

佐々木慎太郎 バウンダリ行政書士法人 代表

日本屈指のサポート実績を誇る、ドローン法務のプロフェッショナル

2022年の年間ドローン許認可案件は5,300件、登録講習機関のサポート数は100社を突破。

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ドローン国家資格は独学でも可能 !

私が実現したように、独学での国家資格の取得は可能です!

学科は出題される範囲が明確なので、自宅で勉強するだけで十分に対策ができます。

実技についてもトイドローンを使って練習したり、模擬試験練習をしたりして対策をすることが可能です。

ここでは学科試験の範囲や勉強方法、実技試験の内容について学んでいきましょう。

学科は問題集で対策可能

国家資格取得の為に必要なドローンの知識は多岐にわたる為、スクールでから教えてもらうのが一番の近道だと言えます。

しかし、学科試験は国土交通省から公表されている「教則」からしか出題されません

なので試験対策としては国家試験に対応した問題集を反復すれば十分です!

オススメの勉強法は、

  • 毎日10分だけ問題集を進める
  • 問題集で分からない箇所を教則で調べる
  • 繰り返す

一等資格になると計算問題も出題されるので難しそうに感じると思います。

毎日、継続学習することが重要です。

1日10分であれば、毎日勉強が出来そうじゃないですか?

教則を読んで内容を一つ一つ覚えようとすると、かなり時間がかかってしまいます。

はじめは分からなくても大丈夫です。

問題集を解いて、わからない問題を調べていく勉強をすると自然に覚えられるので、ぜひ試してみてください!

最終章で私が使ったオススメの問題集も紹介します。

実技対策は、練習用ドローンで反復練習

実技試験は操縦試験だけではなく、飛行前後の「点検や口述試験」といった内容も重要です。

実技試験内容

机上試験飛行許可の確認
口述試験飛行空域などの確認
飛行前点検ドローンの飛行前点検
操縦試験指定した飛行方法での飛行
飛行後点検飛行後の点検と飛行日誌の作成
口述試験緊急時の対応

操縦試験以外の内容についてはトイドローンでも代用できますので、何度も繰り返して体に覚えさせることが重要です。

独学での最大の課題は実技練習

学科は自宅で復習するだけで対策ができますが、実技になるとさまざまな課題がでてきます。

実技試験の合格を目指すには、試験機での練習や試験コースを再現した場所で練習する必要があります。

知識や技術も必要ですし、練習場所や試験機を用意する費用も必要です。

ここでは操縦練習における課題と対策、注意点などを学んでいきましょう。

ATTI対応機での練習が難しい

ATTIモードとは、「GPSによる位置制御をOFFにした状態」のことを言います。

GPSが効かないので常に操作をしないと、風に流されて予期せぬ方に飛んでいきますし、墜落もします。

ATTIモードは高度な操作を必要とし、単独での訓練は危険です。

訓練前には、必ずドローンの操作の経験がある人と一緒に、安定した機体での操縦練習を実施しましょう。

ポイント

横向きや対面状態になった時は操作ミスが起きやすいので重点的に練習しましょう。

練習場所の確保が難しい

独学の場合は、練習できる場所の確保も課題の一つです。

安全性も考えると操作ミスをしても、周囲に危険が及ばない程度の広さは必要になるでしょう。

参考までに実機を使った練習場所の例と注意点を紹介します。

屋内注意点
自宅十分な広さがないことが多く、センサーが反応してしまって動かない
体育館体育館の使用許可が必要
倉庫所有者の許可が必要
時間貸し施設勧誘などを受ける可能性がある
屋外注意点
河川敷管理事務所の許可が必要。公園指定されている場合もあるので注意
離発着場所の許可が必要。空港周辺じゃないか確認
国有林だと入林の許可が必要。鉄塔や電線、木の枝などに注意
公園禁止されているところがほとんどなので市役所に確認が必要

航空法の知識がないと、屋外で練習場所を見つけるのは難しいです。

ドローンに詳しい人とつながってサポートしてもらうことも考えましょう。

場所や練習用ドローン代のコストは必要

ATTIモードに対応した機体のレンタルや購入、場所代などの費用は必要です。

実機については、資格を取った後も使うものなので、実機を買ってしまうのも一つの選択肢だとは思います。

費用を抑えて独学で合格を目指したい人でも、ある程度の費用が必要なことを理解してください。

下記で参考費用を紹介します。

  • トイドローン購入:3,000円前後
  • 実機購入:50,000円~300,000円程度
  • 実機レンタル:1泊5,000円~
  • スクール場所貸し(室内):1時間2,000円前後
  • スクール場所貸し(屋外):1時間3,000円前後
  • 体育館:1時間500円前後

オススメはトイドローンを使って自宅で練習し、最終確認でレンタルを使うと安価でしっかり練習もできると思います。

最終章でオススメの練習ドローンをご紹介します!

ポイント

実技練習には実機と場所と費用が必要!

独学で取得のリスク

独学で取得する場合、情報収集から行う必要があります。

その際、その情報が間違っている可能性も考えなくてはいけません。

ここでは独学で勉強する場合のリスクを考え、貴重なお金や時間を無駄にしないように対策を考えましょう

効率的な学習計画の作成と自己管理の必要

学科・実技ともに、出題内容を理解し、学習を計画的に進めていく必要があります。

計画を立てていないと自分の現在位置がわからなくなります。

しっかり計画を立て、ゴール(資格取得)を設定することで、効率よく勉強していきましょう!

孤独感やモチベーションの低下

  • 情報が間違っていないか不安
  • 勉強が計画的に進められない
  • 孤独感を感じる

上記に該当する場合は、モチベーションが下がってしまう可能性があります。

私の周りにも独学で取得を目指していたけど途中で断念し、結局スクールに通ったという人が何人もいます

お金も時間も、もったいないですよね。

モチベーションの上げ方は人それぞれですが、実際に私が国家資格の勉強中に意識していた行動を参考にしてみてください。

  1. 学習計画を立てる際に細かくゴールを設定する
  2. 無理のない勉強時間を設定する(1日10分だけなど)
  3. 思い切ってドローンを先に購入する
  4. 同じ境遇の仲間を見つける
  5. 誰かに宣言する

特に5番の誰かに宣言することは私にとって一番のモチベーション維持方法になっています。

間違った操作方法

操縦方法にはコツがあります。

一人だけの練習で経験しようと思っても時間のかかることですので、独学で操作のコツを掴むのは、非常に難しいです。

直進するだけでも、軌道修正にラダー(旋回)を使うのかエルロン(横移動)を使うのかで精度が変わります。

正解はラダーを使うこと!

試験では細かい操作が必要なので、軌道修正にはラダーを使いましょう。

エルロンで軌道修正をしようとして、入力が大きく入ってしまうと、一発で原点区間まで移動してしまう可能性があります。

ラダーを使うことで大きな横移動を防ぐことができます。

このように、操縦方法一つとっても間違った操縦方法で練習を続けてしまう可能性があるので注意が必要です。

間違った法律やルールの解釈

主に屋外で練習を行う場合、場所の許可やドローンの飛行許可はすべて自分で取る必要があります。

誤った知識による不適切な飛行は、受験資格の執行や罰金のリスクを伴います。

行政書士に相談するという方法もありますが、費用が発生するので、詳しい人に聞くのが一番でしょう。

資格を取得した後も分からないことはたくさんあります。

ドローンの事について聞ける人とつながるか、コミュニティに参加しておくのをオススメします。

最終章でオススメのコミュニティをご紹介します!

まとめ

様々なリスクを理解した上で準備を行いましょう!

スクールに通うメリット・デメリット

ここではスクールに通うメリットとデメリットを紹介していきます。

独学でも国家資格取得は可能ですが、それぞれのメリット、デメリットをよく理解した上で自分に合った取得方法を選択しましょう。

スクールに通うメリット

費用が数万円から数十万円、必要ですが、下記のようなメリットがあります。

  1. 最適な学習カリキュラム
  2. 実技指導
  3. 仲間と交流

それぞれのメリットについて、詳しく紹介します。

学科は最適なカリキュラムが組まれている

スクールでは勉強方法が確立されており、効率よくドローンに関わる法律や、知識を教官に指導してもらえます

資格取得に必要な知識の一例として、

  • ドローンの操縦方法
  • 機体の点検整備について
  • その他の航空機について
  • 航空法
  • 電波法
  • 小型無人機飛行禁止法
  • その他の法律
  • 気象について
  • リスク管理について

など、項目は多岐に渡ります。

これらを網羅的に教えてもらえるのがスクールです。

実技指導

実技訓練では操作方法やコツを教えてくれます。

独学で学ぶ時のリスクでも紹介しましたが、一人で気が付けないコツも教えてもらえます

教えてもらうと成長スピードが早くなり、一気に合格まで近づけます。

また、車の教習車のように操作介入ができる機体を使用しているので安全性も担保されます。

思い切った操縦訓練ができるので、そういった面でも成長スピードは早くなります。

仲間との交流

スクールにはたくさんの卒業生がいて、そこでコミュニティが形成されていることもあります。

その場合、経験者との繋がりができて、実際の体験談などを聞いて学べることも多いでしょう。

経験者とのつながりは、資格取得後も必ず役に立ちますので大きなメリットと言えます。

スクールに通うデメリット

スクールに通うにもデメリットもあります。

主に考えられるデメリットは下記の3点です。

それぞれのデメリットを詳しく解説します。

  1. 経済的負担
  2. 時間的拘束
  3. エリア格差

経済的負担

主なデメリットとして考えられるのは経済的負担が大きいことです。

スクールの受講料金は安くはありません。

その分のメリットはあるものの、ドローンの購入まで考えると大きな負担となってしまいます。

▶︎【2024年最新版】ドローンの国家資格の費用は?失敗しない為の重要ポイント4選

時間的拘束

スクールに通うことで短期間で資格取得ができますが、その代わりにまとまった時間が必要です。

最低でも3日間はスクールに通う日数として必要なので、家族や仕事でまとまった時間がとれない人にとっては大きな課題となります。

エリア格差

国家資格といえどもスクール料金はバラバラです。

取得できる資格は同じなので、できるだけ安い方がいいですよね!

地域差もありますので、よく調べる必要があるということを覚えておきましょう。

郊外にあるスクールだと練習場が広く確保できていて、料金も安い傾向にあります。

ドローン国家資格ナビで検索

ドローン国家資格ナビでは全国のスクールを検索して比較することができます。

さらに割引特典などもありますので、スクールに通う選択をした場合はぜひ活用してください!

ポイント

スクールに通うメリット・デメリットも理解して自分に合った方法を選択しよう!

何がなんでも独学で挑戦したい人のロードマップ

私が実際に使ったものも含めて独学取得にオススメのものを紹介します!

学科試験対策

学科試験対策は【教則】+【練習問題300】の反復練習!

はじめは分からなくでもいいので、教則を読む前に練習問題300を行うのがオススメです!

問題集が終わってから理解できていない箇所を教則で調べると効率よく学習できます。

また、教則の読み返しにより、既に理解している内容も復習できます。

※教則はこちらから【教則 第3版

※練習問題300はこちらから【練習問題300

別の記事でもドローンの勉強でおすすめのテキストを紹介しています。

テキストや学習ツールを探している人は、ぜひ参考にしてみてください。

▶︎【オススメ】ドローン国家資格のテキストと最短合格への学習の進め方

実技試験対策

  • トイドローンを使って点検や口述試験の練習
  • レンタル機でATTIモードの練習

で対策するのがオススメです!

どちらも繰り返し行うことでしっかり身につけましょう!

※おすすめトイドローン【HolyStone JP-HT20

※ドローンレンタルはこちら【ドロサツ

モチベーション維持方法

いろいろなコミュニティがありますが、YouTubeで有名な藤本ひろきさんが運営しているドロビジがオススメです!

有料のため、意欲的な人が集まっています。

実際にドローンを事業にしている専門家に質問もできます。

20歳未満の割引などもあるので今後の為の投資として加入してみてはいかがでしょうか?

※入会はこちらから【ドロビジ

■まとめ

ドローンの活用は様々な分野で広がっており、今後、ドローンを使うために国家資格の取得は必須になってくるでしょう。

時間やお金に余裕が無くて資格取得を諦めているあなた。

独学でも十分資格取得は可能ですので、費用を抑えてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

今後もドローン国家資格に関する情報や、ドローンに関する有益情報を発信していくので、ブックマークしておいていただければ幸いです。