ドローン国家試験のメリットとデメリットは?一等・二等資格の違いとは?
2022年12月5日から日本で初めてのドローンの国家資格がスタートしました。
ドローンに関心がある人にとって、このドローン国家資格の取得は重要な検討課題だと思います。
そこで、あなたはドローン国家資格の取得について、こんな不安や疑問を感じていませんか?
- ドーロン国家資格を取るメリットは何?
- 一等と二等どちらがいいの?
- 民間資格を持っている人は必要ない?
この記事を読めば、国家資格の取得への迷いも解決できるでしょう。
当サイト国家資格ナビは、ドローン国家資格に関する情報を発信するサイトです。
ドローン国家資格取得を目指す多くの人の相談を受けて、悩みを解決してきました。
この記事では、相談を受けた経験を活かして、ドローン国家資格取得のメリット・デメリットから、コストや民間資格との違いを紹介します。
一緒に不安や疑問を解決していきましょう!
- 1. この記事の内容は、YouTubeでも紹介しています。
- 2. ドローン国家資格のメリットは?
- 2.1. ドローンの飛行に関する一部の申請や手続きが免除される
- 2.2. ドローンの飛行において一定の信頼性を得れる
- 2.3. ドローン関連の就職活動で役立つ
- 3. ドローン国家資格のデメリットは?
- 3.1. 資格取得には高額な費用がかかる
- 3.2. 勉強や練習のためにまとまった時間が必要
- 3.3. 講習費用・投下時間が回収できるか不明
- 4. ドローン国家資格は一等・二等 どっちがいい?
- 4.1. 国家資格の一等と二等の違い
- 4.1.1. 一等国家資格でできること
- 4.1.2. 二等国家資格でできること
- 4.2. 国家資格が必要な人・不要な人
- 5. 国家資格と民間資格の違い
- 5.1. 現状、大きく変わらない
- 5.2. 今後、民間資格は意味がない?
- 6. ドローン国家資格の取り方
- 6.1. スクールに通って国家資格の取得を目指す
- 6.2. 一発試験で取得を目指す
- 6.3. スクール選びに迷ったら国家資格ナビ
- 7. まとめ
OPENをタップすると目次が開きます。
この記事の内容は、YouTubeでも紹介しています。
ドローン国家資格のメリットは?
ドローン国家資格を取得することで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
ドローン国家資格の取得がもたらす、メリットは主に3つです。
動画では5つと紹介していますが、ここでは3つに絞って解説していきます。
- 一部の申請や手続きが免除される
- 信頼性を獲得できる
- 就職活動で役立つ
1つずつ詳しくみていきましょう!
ドローンの飛行に関する一部の申請や手続きが免除される
ドローンの国家資格を取得すると、ドローンを飛ばす時に、必要な一部の申請や手続きが免除されます。
二等操縦者技能証明を取得した人が、第二種機体認証の承認を得たドロ-ンを特定の条件下で飛行する場合は申請が不要です。
次のフローチャートで確認しましょう。
立入管理措置を講じて、第二種機体認証ドローンと二等国家資格を持った人は、人口集中地区での飛行時に申請が不要で飛行が可能です。
国土交通省への申請は、10開庁日前に行う必要があり、時間を要します。
国家資格と機体認証されているドローンを持っていれば、急な空撮の依頼が発生した場合でも、申請なしで対応が可能になります。
国家資格を持つドローンパイロットは、迅速かつ柔軟に飛行を行うことが可能になります。
ドローンの飛行において一定の信頼性を得れる
ドローンの国家資格の取得は、そのパイロットが必要な知識と技術を持つ証明になります。
これにより、クライアントや同業者からの信頼を獲得できて、ドローンの仕事を進めるにあたり有利になるでしょう。
例えば、あなたはお仕事を頼む立場の人であれば、国家資格を持っている人・持っていない人のどちらに頼むでしょうか?
また、事故やトラブルを防ぐための適切な知識と技術を持っていることを示すため、安全性も向上します。
実地試験に、事故発生時の対応が試験としてあるくらいです。
ドローン関連の就職活動で役立つ
ドローン業界は急速に成長しており、国家資格を取得する事で就職活動にて大きな強みとなります。
特に、ドローンを活用する企業では、国家資格取得を条件としている事があります。
資格取得により、選択の幅が広がりより良い就職機会を得られます。
ドローンの求人に内容に関して紹介しています。
ドローンが関わった仕事をしたいと考えている人はぜひこちらの記事も読んでみてください。
▶ 【未来の職業】ドローン操縦士の求人が急増!?新しい時代のパイロットへ
ドローンで新たな道へと進む人には、欠かせない資格と言えそうですね
ドローン国家資格のデメリットは?
ドロ-ン国家資格取得には、メリットだけではなくデメリットも存在します。
次はドローン国家資格取得の3つのデメリットについて紹介します。
- 費用がかかる
- 時間もかかる
- コストが回収できるか不明
資格取得には高額な費用がかかる
ドローンの国家資格を取得には、講習や試験にかかる試験料や教材費など費用が必要です。
これらの費用は、資格取得を考えている人にとって大きな負担となるでしょう。
事前に費用がどれくらい必要か、情報収集して把握した方が良いです。
必要な費用が明確になると、国家資格を取得するために戦略も変わります。
国家資格取得までに必要な費用についての記事もあります。
まだ費用について調べていない人は、ぜひこちらの記事も参考にしてみて下さい。
▶【2024年最新版】ドローンの国家資格の費用は?失敗しない為の重要ポイント4選
勉強や練習のためにまとまった時間が必要
国家資格の取得は、学習時間や試験の準備など、時間がかかります。
特に、仕事や学業と並行して資格取得を目指す人は、時間管理が難しくです。
- 仕事をしながら、国家資格の勉強
- 休みの日にドローンの操縦の練習
また独学で国家資格の取得を目指すと時間がかかります。
ドローン業界は、激動な時代を迎えています。
チャンスを掴むためにはスピーディーな動きも必要です。
投資という視点を持って、スクールに通って国家資格を取得するのも選択肢の1つです。
講習費用・投下時間が回収できるか不明
国家資格の取得にはコストがかかりますが、それが必ずしも回収できるとは限りません。
例えば、ドローンを趣味で楽しみたい人にとっては、資格取得にかかるコストは単なる出費です。
一方、新たにドローン関連の仕事を目指している場合は、ドローン国家資格を取得しただけでは仕事が発生するわけではありません。
ドローンを使って、どんな課題解決できるかが、大切なポイントです。
資格取得後も含めて、計画をしっかりと立てておく必要がありますね
ドローンの資格は国家資格だけではありません。
ドローンの民間資格を取得すると、申請の一部省略や、信頼性を少なからず得ることができます。
国家資格と民間資格どちらがいいのか?疑問に感じている人は下記の記事も読んでみてください。
▶︎【どっちがいい?】ドローンの国家資格と民間資格の違いとは?両所有者が解説!
ドローン国家資格は一等・二等 どっちがいい?
一等、二等の国家資格を取得すべきかは、あなたの目的や業務における必要性により異なります。
次に紹介する資格についてそれぞれの特徴と必要性を確認しましょう。
国家資格の一等と二等の違い
ドローンの国家資格は、一等と二等の2種類があります。
それぞれの資格で、「できること」が異なります。
一等国家資格でできること
一等資格を持つと、カテゴリーⅢ飛行と呼ばれる高度な飛行が可能となります。
この一等資格と第一種機体認証を得たドロ-ンがあれば、第三者の上空で特定飛行を行う申請ができます。
物流でドロ-ンを活用するには、人の生活圏上空の飛行が発生します。
そのためには第三者の上空を飛行するドローンの用途には一等国家資格が必須です。
二等国家資格でできること
多くの人の活用シーンがあるのがこの二等国家資格です。
ドローンの「基本」ライセンスを手に入れると、次の飛行が可能です。
- 人口集中地区での飛行
- 人や物件との距離30m未満での飛行
資格の限定変更で、飛行経路に第三者が立ち入らないようにすれば、次の飛行が可能です。
- 夜間飛行
- 目視外飛行
二等国家資格は、ホビー用途の空撮から、ビジネス用途の点検、測量などの飛行では、なくてはならない資格です。
ドローンの種類により、飛行許可の申請要否が異なるので注意が必要です。
許可承認申請の必要可否について
第二種機体認証あり | 不要 |
第二種機体認証なし | 必要 |
国家資格が必要な人・不要な人
ドローンを飛行させるには必ずしも国家資格が必要とは限りません。
そこで、国家資格が必要な人、不要な人について確認します。
ドローンの国家資格が必要となるのは、以下の人です。
- レベル4飛行をする
- 特定飛行をする
- ドローンをビジネスで利用する
- ドローンの運用に関する深い知識を得たい
ドローンの国家資格が不要な人は、以下の人です。
- 特定飛行をしない
- 飛ばす機会が少ない
ドローンでビジネスをしていきたいと考えている人は、国家資格は絶対に取得した方が良いでしょう。
ただ、これからもドローンを趣味で楽しみたい人は、国家資格は不要です。
国家資格は、決してドローンを操縦するための免許では無いので、絶対に取得が必要なものでもないので勘違いしないようにしましょう。
どのような用途にドロ-ンを利用するか?
カテゴリーⅢ飛行を行うのか?
あなたの目的の棚卸をしてみましょう!
カテゴリーについて、しっかり理解できている自信がない人は、下記の記事も参考にしてみてください。
▶︎【徹底解説】ドローン飛行レベルとカテゴリーの違い?航空法が関わる重要なポイント
国家資格と民間資格の違い
ドローンの操作には技術と知識が必要です。
そのため、資格が重要な役割を果たします。
しかし、国家資格と民間資格、これらの資格どちら優位なのか確認してみましょう。
現状、大きく変わらない
現状では、知識や技術の修得に国家資格と民間資格の間に大きな違いはありません。
ドローン国家資格と第二種機体認証のドローンで、人口集中地区での飛行時に申請が不要とお伝えしました。
しかし、現状で機体認証を受けたドローンは1桁で、申請不要の恩恵を受けるのはごく一部の人だけです。
多くの人は、ドローンの国家資格を取得しても、飛行の申請が必要になります。
しかし、第三者の上空を飛行するドローンの用途には一等国家資格が必要です。
民間資格を取得しても、飛行はできません。
今後、民間資格は意味がない?
国家資格が創設されて、今後の民間資格はどうなるのでしょうか?
国土交通省の予定では、「民間技能認証による飛行の許可・承認の審査簡略化の運用について、一定期間経過後に廃止する。」とされています。
いずれは、ドローンの国家資格が、許可・承認の審査簡略化が可能な唯一の資格となる予定です。
しかし民間資格が廃止される日程は、決まっていません。
民間資格を取得してから、国家資格に挑戦する流れでも、決して悪くないでしょう。
また、ドローン初学者の場合は、民間資格を取得後に経験者として、国家資格が取得できるスクールに通うと、費用を抑えられる場合があります。
資格を取得するなら、
優先順位は国家資格が高そうですね
ドローン国家資格の取り方
ドローンの国家資格の取得方法は下記の2つです。
あなたの生活スタイルに合った国家資格の取得方法を選択しましょう。
スクールに通って国家資格の取得を目指す
ドローンの国家資格を取得するための一つの方法は、「ドローンのスクールに通う 」です。
スクールでは、ドローンの操作方法と実地の修了試験、そして学科試験の内容について学習できます。
プロの指導員が教えてくれるので、不明な点も質問し、スピーディーに改善可能です。
高額な講習費用がかかりますが、技術や知識を指導してもらえるので、時間を節約することができます。
一発試験で取得を目指す
自己学習で知識を身につけ、一発試験で国家資格取得を目指すことも可能です。
つまり講習期間には通わずに、独学で国家資格の取得を目指す方法になります。
この方法は、自分のペースで学習が可能です。
また時間や場所に制約されずに学べるという利点があります。
しかし、自己学習は自己管理能力が必要です。
また、実際の飛行訓練の場所や機会が限られる可能性がある点に注意しましょう。
当サイトのスタッフも独学で、国家資格一等を取得しましたので、独学で取得を目指している人は下記の記事を参考にしてみて下さい。
▶︎ ドローン国家資格は独学でも可能!隠れたリスクは理解している?
スクール選びに迷ったら国家資格ナビ
国家資格を取得するスクールには、それぞれ違いが沢山あります。
- 料金
- アフタフォロー
- 立地などの利便性
どのスクールに通うべきか迷った場合は、スクールの比較情報サイトを活用すると良いでしょう。
比較には国家資格ナビがおすすめです。
各スクールの特徴や価格などを比較でき、国家資格ナビ限定の料金も用意されています。
スクール選びについては、こちらの記事も参考になります
まとめ
ここまで、確認してきた内容は以下の通りです。
- ドローン国家資格のメリットは?
- ドローン国家資格のデメリットは?
- ドローン国家資格はどれがいい
- 国家資格と民間資格の違い
- ドローン国家資格の取り方
ドロ-ン国家資格の取得に迷っていた人も、その必要性について再確認できたと思います。
ドローン国家資格を取得した先には、趣味の広がりや、新たなビジネスへの参画が待っている事でしょう。