ドローンの国家資格の身体検査で、つまずかないための完全ガイド

国家資格

ドローンの国家資格の最終関門に近づているあなた。

ドローン国家資格を手にするには 、身体検査にもしっかり合格する必要があります。

「 身体検査」と聞いて、こんな疑問や不安を持っていませんか?

  • 身体検査では、何を検査をするの?
  • 身体検査は、どこで受けられる?
  • 身体検査費用は、いくら必要なの?

この記事を読めば、そんな疑問や不安を一掃できます。

なぜなら、ドローン国家資格ナビでは、資格取得を目指す多くの人の相談に答えてきました。

その実績から、資格取得のための準備から資格を手にするまでの流れをわかりやすく案内します。

ドローンの国家資格の手続きに迷うことなく、資格取得の最短コースを目指しましょう。

身体検査について理解し、今から準備をしておきましょう!

OPENをタップすると目次が開きます。

国家資格身体検査の方法

ドローンの国家資格を取得するには、実地試験や筆記試験に加えて身体検査も合格する必要があります。

身体検査の手続きについて3つの方法を解説します。

運転免許を提出すれば、基本的には大丈夫です。

しかし、運転免許証だけでは、身体検査ができない場合もあるので、その注意点を解説します。

公的書類の提出

以下の有効な公的書類の内、ひとつを提出します。

公的書類

  • 自動車運転免許証(自動二輪免許、小型特殊免許及び原付免許を除く。)
  • 航空身体検査証明書
  • 無人航空機操縦者技能証明書
  • 航空機操縦練習許可書

医療機関の診断書の提出

公的書類の他に医療機関の診断書の提出も認められています。

国家資格の中でも、一等25kg以上の国家資格を目指す人は、診断書の提出が必須です。

しかし診断書の作成は、どの医療機関でも行っているわけではありません。

一等25kg以上の診断書作成は、下記の条件を満たした医療機関で作成してもらえます。

  • 指定航空身体検査医が在籍する医療機関
  • ドローンの身体検査を取り扱う医療機関

検査費用について受検の手数料とは別途、医療機関で診断書を作成してもらう料金が必要です。

医療機関により診断書作成の料金が異なります。

診断書は細かな診断が必要なため、作成料金が2万円以上必要な医療機関がほとんどです。

国土交通省が紹介する資料「航空身体検査指定機関(参考)」に記載の医療機関に問い合わせをして、診断書の作成の実施有無と料金を確認しましょう。

▶「航空身体検査指定機関(参考)」

提出必要な診断書の様式は、大きく分けて次の2点です。

取得する資格の種類により、異なるため確認しておきましょう。

資格と診断書の様式

一等25㎏未満限定及び二等

  • 無人航空機操縦者身体検査証明書

一等25kg以上

  • 無人航空機操縦者身体検査証明書
  • 無人航空機操縦者身体検査証明書 別紙

診断書について注意点は2つ。

  • 申請前6か月以内に受けた検査の結果が記載されていること
  • 指定の診断書を用いて医師に記載してもらうこと

次の2点も印刷し準備しておきましょう。

  • 無人航空機操縦者身体検査証明書自己申告確認要領
  • 無人航空機操縦者身体検査証明書 別紙記入要領

また受診する医療機関で必要な書類について確認すると安心です。

指定機関での身体検査受検

受検者が指定試験機関が準備する会場で、直接身体検査を受検する方法です。

公的書類や医療機関の診断書で身体検査を申請しない人は指定機関で受検します。

一等25kg以上の取得を考えている人は、

今のうちに対応可能な医療機関を探しておこう

身体検査の基準

ドローン国家資格の身体検査では、視力、色覚、聴力、運動能力などがチェックされます。

これらは、ドローンを安全に操作するために必要な身体能力です。

基準に満たない場合でも心配はいりません。

眼鏡や補聴器などの矯正器具を使うことで、資格取得が可能となる場合があります。

もしくは、ドローンに特殊な設備・機能を設けること等により、飛行の安全が確保できると判断された場合も取得が可能です。

身体検査基準も取得する資格によって、異なるのでしっかり理解しておきましょう!

身体検査基準(一等25㎏未満限定及び二等)

視力両眼の視力が0.7以上、かつ、各眼の視力が0.3以上。
一眼の視力が0.3未満または一眼が見えない場合、他眼の視野が左右150度以上で、
視力が0.7以上。
色覚赤色、青色及び黄色の識別ができること。
聴力後方2メートルの距離から発せられた通常の強さの会話の音声が正しく聞き取れること。
一般1.施行規則第236条の62第4項第1号または第2号にあげる身体の障害が無いこと。
2.1.に定めるもののほか、無人航空機の安全な飛行に必要な認知
 または操作のいずれかに係る能力を欠くこととなる四股又は体幹の障害があるが、
 法第132条の44の規定による条件を付すことにより、
 無人航空機の安全な飛行に支障を及ぼす恐れがないと認められること。

身体検査基準(一等25㎏以上)

無人航空機操縦者技能証明において、25kg以上の一等飛行を行う場合、国際民間航空条約の附属書一に定められた第三種身体検査基準の遵守が求められます。

そのため、細かな基準を設けています。

例えば心電図検査や心血管系疾患、糖尿病の検査や評価などがあります。

受験前に「無人航空機操縦者技能証明における身体検査実施要領」を確認しておきましょう。

▶ 無人航空機操縦者技能証明における身体検査実施要領を確認してみる

ドローンの飛行には健康で、

高い身体能力が求められますね

身体検査を受けるために必要なこと

身体検査を受けるためには事前に2つの準備が必要です。

  • 「ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)」にて 技能証明申請者番号を取得
  • 指定試験機関である海事協会が運営管理する 「試験申込システム」

詳細について下記で解説します。

「ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)」にて技能証明申請者番号を取得

技能証明申請者番号を取得が必要です。

「ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)」のウェブサイトで取得します。

アカウント作成 まだアカウントを持っていない場合は、新規登録を行います。

必要な情報を入力し、アカウントを作成します。

ログインし技能証明申請者番号の取得を行います。

詳細は次の図を確認しましょう。

引用元:国土交通省

▶ドローン情報基盤システム(DIPS2.0)を確認する

指定試験機関である海事協会が運営管理する「試験申込システム」

技能証明申請者番号を取得を終えたら、次に海事協会が運営管理する「試験申込システム」にアクセスします。

この試験申込システムを通じて身体検査に必要な書類提出を行います。

登録がまだの人は、以下の図を参考に登録を行いましょう。

引用元:国土交通省

▶ 海事協会の試験申込システムを確認する

ドローンの国家資格取得には、

予め登録必要なシステムが、いくつかあるのですね

公的書類や診断書の提出方法

身体検査を受けるために必要な準備ができたら、公的書類や診断書の提出に進みます。

公的書類や診断書の提出は「試験申込システム」から行います。

提出時に必要となる手数料は次の表の通りです。

受検方法手数料
書類での受検5,200円
会場での受検19,900円

公的書類の場合

登録したメールアドレス及びパスワードを利用して試験申込システムにログインします。

事前に申請する公的証明書のPDFを準備しておきましょう。

メニューの選択肢は「【身体検査】書類での受検」です。

手続きの詳細は下記図をご覧ください。

診断書の場合

登録したメールアドレス及びパスワードを利用して試験申込システムにログインします。

医療機関で作成した診断書のPDFを準備しましょう。

メニューの選択肢は「【身体検査】書類での受検」です。

手続きの詳細は下記図をご覧ください。

身体検査の場合

登録したメールアドレス及びパスワードを、利用して試験申込システムにログインします。

予め身体検査の受検日をいくつか想定しておきましょう。

メニューの選択肢は「【身体検査】会場での受検」です。

手続きの詳細は下記図をご覧ください。

身体検査の会場での受検は、開催数が少ないようです。

無人航空機操縦士試験のサイトにある「試験日程」でも開催状況が確認できます。

▶ 無人航空機操縦士試験のサイトで試験日程を確認する

申請を進める前に

書類のPDF化を忘れずに行いましょう!

国家資格取得方法を再確認!

ドローンの国家資格の取得は、次の3つの合格が必要です。

ポイントをおさらいしましょう!

実施試験の合格

実地試験は、2つの受検方法があります。

  • スクールでの修了審査
  • 指定試験機関の実地試験

採点方法は100点の持ち点からの減点式です。

スクールで修了審査に合格した人は、指定試験機関での実地試験は不要です。

合格には次の点数が必要です。

  • 一等 80点以上
  • 二等 70点以上

詳しく解説した記事を紹介します。

ドローン国家資格の一等試験の試験内容や、対策を詳しく知りたい人は、こちらの記事も読んでみて下さい。

▶︎ 【未来の空を制す】ドローン国家資格で一等で一歩先へ!資格内容は理解できてますか?

一等ではなく二等国家資格を目指している人はこちらの記事です。

▶︎【保存版】ドローン国家資格の二等を徹底解説!取得方法・試験対策・費用全てがわかる

学科試験の合格

ドローンの国家資格の取得は、実地試験だけではなく学科試験の合格も必須です。

合格には次の正答数が必要です。

区分問題数必要正答数正答率
一等試験70問63問以上90%程度
二等試験50問 40問以上 80%程度

ドローンの機体や操作だけではなく、法律や安全など幅広い知識を試されます。

学科試験はスクールで修了審査に合格した人も受験し、合格する必要があります。

そのため対策は必須です。

学科試験の合格に向けて対策や情報収集をしている人は、下記の記事を参考にして下さい。詳しく解説しています。

▶︎【対策必須】ドローン国家試験の学科を解説!難易度は?対策あるの?

身体検査の合格

たとえ実地試験や学科試験に合格しても、身体検査の基準に合格しないと資格取得は出来ません。

今回ご紹介した通り、一等二等の資格や最大離陸重量25kg以上や25kg未満で提出する書類が異なります。

提出する書類を把握して、不備なく手続きを進めましょう。

3つの合格をクリアし申請を済ませれば、

ドローン国家資格を手にする日ももうすぐ!

国家資格取得後の道

ドローンの世界は、その驚異的な進化とともに、新たなビジネスチャンスを生み出しています。

国家資格を手に入れ、ドローンの操縦技術と法規制の知識を修得したあなたは、ドローンがもたらす無限の可能性に挑戦する時です。

転職を考える

ドローンの国家資格を取得し、あなたがドロ-ンを仕事にしたいと考えているなら、転職がお勧めです。

なぜなら、いきなり会社を辞めて独立をしても、そう簡単には仕事にありつけません。

そこで、ドローンを事業に携わる企業に転職できれば、リスクを軽減し収入を得ながら現場経験を積めます。

経験で得たノウハウと人脈があれば、その後の独立開業でも遅くはないでしょう。

Webで「ドローン操縦士 求人」と検索するだけで、多くの求人を閲覧できます。

ドローンの求人に関しても、記事にしています。ドローンの仕事や、必要なスキルも紹介しているので、ぜひ読んでみて下さい

▶︎ 【未来の職業】ドローン操縦士の求人が急増!?新しい時代のパイロットへ

ドローン副業に挑戦する

ドローンを使った映像撮影や農業支援など、様々な分野でドローンは活用されています。

副業としてドローンを活用すれば、新たな収入源を得ることができます。

ドローンの仕事は口コミでつながる事も多く「ドローンを始めました」と広める事であなたの知人から空撮の依頼が来ることも期待できます。

また、ドローン副業はあなたが飛ばすだけではありません。

ドロ-ンは基本的に一人で飛ばすことが少ないため補助者のニーズなどもあります。

仲間を作る

ドローンを始めたら、仲間作りが重要です。

それは、ドローンで迷ったときに相談できる相手や、ドローンを飛行させるにも補助者が必要だからです。

しかし、これからドローンを始めるという人は、周りにドロ-ンを持っているという人がいないかもしれません。

そんな時は、「ドロビジ」をお勧めします。

ドロビジには、今からドローンを始める初心者の人もたくさん在籍されています。

またプロとして現役で活躍されている人からのリアルな現場の経験談なども聞けます。

▶︎ ドロビジの公式サイトはこちらから

ドローンの国家資格取得には苦労したけど、

その先には、大きな夢が待っていますね

まとめ

この記事では、ドローン国家資格の身体検査について確認しました。

最後にもう一度振り返りましょう。

  • 国家資格身体検査の方法
  • 身体検査の基準
  • 身体検査を受けるために必要なこと
  • 公的書類や診断書の提出方法
  • 国家資格取得方法を再確認!
  • 国家資格取得後の道

実地や学科の試験に目が行きがちですが、身体検査に合格しなければ、ドローン国家資格の取得はできません

実地や学科の試験に合格し、「いざ資格の申請だ!」という時点で提出書類が無いなど、不備による資格取得の遅延がないよう事前準備をしましょう。

一早く、あなたがドローン国家資格を手にできるよう願っています。

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