ドローン国家資格の取り方の全てを公開!合格までのロードマップ
2022年12月からドローン国家資格制度がスタートしました。
ドローンは空撮だけにとどまらず、農業、工事現場、配達など、さまざまな場面でめざましい活躍を見せてくれています。
ドローンのめざましい活躍を見て、あなたも挑戦してようと思っているでしょう。
本格的にドローンに挑戦するのであれば、間違いなくドローンの国家資格は必要です。
ただドローンの国家資格について国土交通省で情報を集めていると、難しい文章が並びよく分からないと思っていませんか?
そこで、この記事ではドローン国家資格の合格までのロードマップを、わかりやすく紹介します。
この記事は、実際に独学で国家資格を取得した人や、スクール運営者に取材を行い作成しました。
ドローン国家資格の取得を検討している人は、間違いなく有益な記事となっています。
ぜひ最後まで読んで、ドローン国家資格の取得のための新たな一歩を踏み出しましょう。
- 1. この記事はYouTubeでも紹介しています!
- 2. ドローン国家資格とは?操縦の為の免許ではない
- 2.1. 一等無人航空機技能証明
- 2.2. 二等無人航空機技能証明
- 2.3. どちらを取得するべきか?目的が違えば、目指す場所も違う
- 2.3.1. 一等資格を目指すべき人
- 2.3.2. 二等資格が目指すべき人
- 3. ドローン国家資格の取得方法は2つだけ
- 3.1. ドローンスクールに通って合格を目指す
- 3.1.1. ドローンスクールに通うメリット
- 3.1.2. ドローンスクールを通うデメリット
- 3.2. ドローン国家資格を独学で目指す方法
- 3.2.1. 独学でメリット
- 3.2.2. 独学のデメリット
- 4. ドローン国家資格の試験内容は
- 4.1. 学科試験の内容
- 4.2. 実地試験の内容
- 4.3. 身体検査の内容
- 5. ドローン国家資格の試験はいつ実施されるのか?
- 5.1. 学科試験の試験日と試験会場
- 5.2. 実地試験の試験日と試験会場
- 6. ドローン国家資格の合格する為の重要なポイントと戦略
- 6.1. スクールに通うポイントと戦略
- 6.2. 独学で挑戦する時のポイントと戦略
- 7. ドローン国家資格の取り方のまとめ
OPENをタップすると目次が開きます。
この記事はYouTubeでも紹介しています!
ドローン国家資格とは?操縦の為の免許ではない
ドローン国家資格の正式名称は、「無人航空機操縦者技能証明」
この資格は、ドローンを飛行させるのに、必要な知識及び能力を有することを証明する制度です。
あくまでもドローンを安全に運行させる知識や技術を証明するための資格なので、操縦免許ではありません。
求められる知識や技術レベルが異なるので、国家資格は主に2種類に分かれます。
- 一等無人航空機技能証明
- 二等無人航空機技能証明
この資格の違いについてわかりやすく解説します
一等無人航空機技能証明
一等国家資格を取得すると、カテゴリーⅢ飛行の条件でドローンを飛ばせるようになります。
二等資格の上位資格とも言えます。
カテゴリーⅢ飛行とは?
カテゴリーⅢは、特定飛行のうち、無人航空機の飛行経路において立入管理措置を講じないで行う飛行です。(レベル4飛行が可能)
一等国家資格を取得すると、第三者がいる上空でも、飛行許可を取得すれば、飛行可能です。
ただし、一等資格所有者が、第一種型認証を取得したドローンを操縦する必要があります。
国土交通省が認定したドローンを使って飛ばさないと、国家資格の効力が発揮されません。
ドローン配送などの仕事に関わりたい人は、国家資格は必須です。
▶︎ ドローン国家資格で一等で一歩先へ!資格内容は理解できてますか?
二等無人航空機技能証明
二等の資格を取得すると、カテゴリーⅡ飛行まで可能となります。
カテゴリーⅡ飛行とは
カテゴリーⅡ飛行は、特定飛行のうち、無人航空の経路に置いて、立入管理措置を講じた飛行です。(レベル3飛行まで)
カテゴリーII飛行では、第三者に立入管理措置が必要です。
二等国家資格は、
- 立入管理措置を実施
- 第二種型式認証を取得したドローンを操縦する
上記の条件を満たすと、飛行に関わる個別審査が免除・提出書類の一部が省略が可能になります。
現状の民間資格と二等資格は同じ働きです。
ドローン民間資格を取得すると、飛行許可や申請の一部を簡略化できます。
先の話にはなりますが、民間資格が使えなくなる話も存在します。
最低でも二等資格はとっておきたいですね。
二等無人航空機技能証明について、より詳しい情報を別の記事で紹介しています。
二等の取得を目指している人は、ぜひこちらの記事も読んでください。
▶︎ドローン国家資格の二等を徹底解説!取得方法・試験対策・費用全てがわかる
どちらを取得するべきか?目的が違えば、目指す場所も違う
国家資格を取得も大切ですが、どちらの資格取得を目指すかによっても、対策が変わってきます。
- 一等資格: レベル4飛行が可能で、有人地帯での目視外飛行が可能です。
- 二等資格: レベル3までの飛行が可能で、有人地帯での目視外飛行はできません。
一言で、一等と二等の違いを表すと上記の通りです。
ではどちらを取得すべきか悩んでいませんか?
その答えは、あなたがドローンをどのように活用したいか によって決まります。
一等資格を目指すべき人
- ドローン配送など、有人地帯での目視外飛行が必要な業務に携わる人
- 積極的にドローンの活用範囲を広げたい人
- 高い技術と知識を身につけて、ドローン業界で活躍したい人
二等資格が目指すべき人
- 建築現場の点検など、特定の場所でドローンを使用する人
- ドローンを趣味で楽しみたい人
- まずはドローンの基礎を学びたい人
活用方法ではなく、「そもそもレベル飛行ってなんだっけ?」という人もいると思います。
カテゴリー飛行やレベル飛行を理解していないと、目指すべき場所も明確になりません。
カテゴリー飛行に関して自信がない人は下記の記事を読んでください。
▶︎【徹底解説】ドローン飛行レベルとカテゴリーの違い?航空法が関わる重要なポイント
ドローンを初めて間もない人は、国家資格二等でも十分だと思います!
ドローン国家資格の取得方法は2つだけ
ドローン国家資格を取得する方法は、2つです。
- スクールに通って合格を目指す方法
- 独学で合格を目指す方法
車の免許制度をイメージすると、わかりやすいと思います。
自動車免許も自動車学校に通う方法と、免許センターで一発試験を受験する方法があります。
- スクールに通う場合:登録講習期間に通う
- 独学の場合:指定審査機関に受験しに行く
それぞれの取得方法と、メリット・デメリットを紹介します。
ドローンスクールに通って合格を目指す
まずはドローン国家資格の取得が目指せる登録講習機関のスクールに通います。
スクールではドローンに関する法律・ルール・安全飛行に関する知識について学習します。
加えて、ドローン操作の実技・点検・安全確認の方法を講習を行います。
スクールでは指導員からしっかり指導してもらえるので、操縦技術の向上に繋がります。
また実技試験を免除できる点も大きなメリットです。
実技試験は免除になりますが、登録講習期間で修了審査に合格しないと国家資格の取得はできません。
ドローンスクールに通うメリット
- 指導員に教えてもらえるので、効率的に学習も練習も進められる
- 同じ目標を目指している仲間に出会える
- 実地試験は免除できる(修了審査はある)
自動車学校でいう卒業検定は、ドローンスクールでもあります!
デメリットとしては、費用がかかりますし、時間的制約も大きくなります。
ドローンスクール選びを誤ると、「お金を払ってもなかなか資格が取れない」という最悪の事態を招く可能性があります。
- 初心者コース:30万円〜100万円
- 経験者コース:10万円〜50万円
もちろん一等国家資格取得コースと二等国家資格取得コースでは、料金も大きく異なります。
上記の基本料金に加えて、一度で修了審査に合格できなかった場合は、追加で講習・練習料金が発生する場合もあります。
法律やルールなどドローンに関する知識を勉強する努力も必要ですし、ドローンの操縦技術を上げるための練習も必要です。
ドローンスクールを通うデメリット
- 費用が非常にかかる(初学者コースは高価)
- 時間的に制約が多い
- スクール選びが大変
スクールの費用や選び方のポイントに関しては、詳しく下記の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
▶︎【2024年最新版】ドローンの国家資格の費用は?失敗しない為の重要ポイント5選
ドローン国家資格を独学で目指す方法
もちろんドローン国家資格は独学でも取得を目指せます。
しかし、最も確実に取得できる方法はスクールに通うことです。
理由は、ドローンを詳しく知っている人から教わる方が、理解が早いからです。
独学では、誤った方法で勉強や練習する可能性がありますが、最大のメリットは費用を抑えて合格を目指せる点です。
独学でメリット
- 費用が抑えれる
- 自分のペースで進めれる
独学のデメリット
- 情報収集が大変
- 練習場所の確保が難しい
- モチベーションを維持に苦労する
費用が抑らえれる反面、ルールの理解に時間がかかったり、練習時間が確保できなかったりします。
当メディアでも独学で一発で合格した人と、数回受験しても合格できない人もいます。
両者の違いは、練習量だと判明しています。
どうしても独学でドローン国家資格を目指したい人はこちらの記事も参考にしてください。
▶︎ ドローン国家資格は独学でも可能!隠れたリスクは理解している?
ドローン国家資格の試験内容は
ドローン国家資格を取得するためには、下記の3項目の試験に全て合格する必要があります。
- 学科試験
- 実地試験
- 身体検査
試験内容について順番に紹介します。
より詳しくドローン国家資格について、知りたい人は下記の記事を参考してください。
合格者がドローン国家資格を解説しているので、非常に役に立つ内容になっています。
▶︎ ドローン国家資格の試験内容から免許取得まで!合格者が全て語る
学科試験の内容
ドローン国家資格を取得するためには、全員が学科試験に合格して、乗り越える必要があります。
学科試験の免除はありません!
一等資格と二等資格では試験内容や出題範囲が異なります。
ドローンを飛ばすルールや、ドローンの関連知識を確かめる問題が試験に出てきます。
一等無人航空機技能証明 | 等無人航空機技能証明 | |
出題数 | 70問 | 50問 |
試験時間 | 75分 | 30分 |
料金 | 9,900円 | 8,800円 |
合格点 | 90%程度 | 80%程度 |
計算問題 | あり | なし |
一等と二等の最大の違いは計算問題の出題です。
一等には、ドローンのエネルギーを計算するような問題が出ます。
二等は計算問題は、出題されません。
計算問題は公式があるので、意外と公式を覚えてしまえば、簡単に計算できちゃいます
学科も対策が必要なので、別の記事にて学科の対策方法も紹介しています。
主な対策としては、下記の3つです。
- 教則をしっかり読み込む
- 問題集を解く
- アウトプットして、弱点や苦手を明確にする
より対策を詳しく知りたい人や、学科について調べている人は、下記の記事を参考にしてください。
実地試験の内容
実地試験は、実際にドローンを飛ばすための技術が求められます。
スクールで行う修了審査も同じ内容で実施されるので、スクールに通う人も実地試験の内容を理解しましょう。
実地試験は5つのステップに分かれます。
- 机上試験
- 口述試験飛行前
- 実技試験
- 口述試験(飛行後の点検及び記録)
- 口述試験(事故、インシデントの報告及びその対応)
ドローンを安全にかつ、適切に飛ばすための能力と知識の有無を試験で問われます。
学科試験で教則の知識を理解していても、実地試験では別の対策が必要です。
実施試験のポイントは下記の通りです。
- 机上試験と口述試験は、完璧にする
- 減点対象になる操作を理解して対処する
- 試験コースを再現して練習あるのみ
実技試験で合格する最大のポイントは、机上試験と口述試験での減点を無くすことです。
ドローンの実地試験をもっと詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください
▶︎【合格者が語る】ドローン国家資格の実技試験内容は?注意するべきポイント!
身体検査の内容
身体検査では、下記の身体基準が満たされているか確認します。
- 視力
- 色覚
- 聴力
- 運動能力
運転免許証を持っている人は運転免許証を提示すれば、身体検査を合格とみなしてもらえます。
運転免許証を持っていない人は、下記の方法を取る必要があります。
- 医療機関の診断書の提出
- 指定試験期間の身体検査受検
指定の様式が国土交通省ホームページに記載されています。
ドローン国家資格の身体検査についてより詳しく知りたい人は、下記の記事を読んでください。
▶︎【保存版】ドローンの国家資格!身体検査で、つまずかないための完全ガイド
ドローン国家資格の試験はいつ実施されるのか?
ドローン国家資格は、試験科目によって実施されるタイミングが違います。
実地試験に関しても、試験会場によっても日時が変わります。
スクールに通った人は、試験会場での実地試験は免除されるので、学科に集中しましょう。
学科試験の試験日と試験会場
学科の試験は毎日(年末年始・祝日は除く)実施されていています。
試験会場も全国にあります。大きな駅であれば徒歩圏内に会場があるので便利です。
ドローンの学科試験は、指定された会場に行って、インターネットとパソコンを使って受験します。
資格試験で受験した経験がある人もいるのではないでしょうか?
会場に行ってパソコンで受験した経験がない人は、慣れていないと困惑する可能性もあります。
試験の体験版を実施して、感触を掴むことをおすすめします。
会場や、開催日時に関しては、プロメトリックから確認できます。
ドローン国家資格学科の会場開催状況の確認はこちらから
▶︎ 【参考資料】PROMETRICドローン国家資格 会場確認状況
実地試験の試験日と試験会場
試験日は受験したい等級や場所によって変わります。
スクールに通った人は、実地試験を会場で受験する必要はないです。
ただし、スクールでの修了試験に合格しないと、国家資格を手に入れません。
実地試験会場の枠も限られているので、近くの受験会場がすでに満席の場合もあります。
試験の日程や場所に関しては、無人航空機操縦士試験のサイトで確認できます。
予約の開始するタイミングも決められています。
X(旧ツイッター)で「無人航空機操縦士試験期間」をフォローして、情報を見逃さないようにしましょう。
ドローン国家資格の合格する為の重要なポイントと戦略
改めてですが、このサイトはドローン国家資格ナビです。
「多くの人にドローン国家資格を取得して欲しい 」という思いで運営しています。
ここではドローン国家資格を取得するための重要なポイント戦略を紹介します。
戦略は2種類あります。
この方法しかありません。
伝えたいポイントと具体的な戦略内容は下記にて紹介します。
上記の2つのうち、知りたい方をクリックして内容を確認してください。
スクールに通うポイントと戦略
ドローンスクールに通った方が確実に国家資格の合格に近づけます。
最大の理由は、「人に教えてもらえる」からです。
ドローンの国家資格は、これから挑戦する人にとっては学習内容が非常に広いです。加えてドローンの操作技術の向上も必要です。
決してドローンスクールの費用は安くはないです。
スクール選びも失敗する可能性もあると思います。
このサイトではドローンスクールの情報発信に加えて、お得に入学できる当サイトだけの情報も紹介しています。
ぜひスクール選びに迷っている人は、お問い合わせをもらえると嬉しいです。
ドローン国家資格の取得のために、必ずあなたの力になります。
独学で挑戦する時のポイントと戦略
独学はスクールより費用を抑えて取得できる可能性が非常に高いです。
あくまでも可能性です。
すでにドローンの知識や経験をお持ちの人であれば、独学でも合格できるでしょう。
これから合格を目指す人は時間もお金もある程度、必要だと思って下さい。
加えて、試験費用は決して安くはないです。
試験を受けるだけで、最低でも下記の費用が必要です。
必要最低受験料
- 学科試験(8,800円)
- 実地試験(22,600円)
- 身体検査(5,200円)
- 登録免許税(3,000円)
合計 39,600円
上記の試験費用に加えて、下記の費用が必要です。
- 練習用のドローンの準備
- 練習場所の確保
- 試験機の確保(レンタル代)
- 教材費
これらの費用を理解して独学を目指してください。
独学を目指している人は、少し厳しいことをお伝えしました。
ある程度の時間はかかりますが、独学での合格は可能なので、戦略を紹介します。
- 教則を毎日、熟読
- 問題集を活用する
- YouTubeの解説動画をみる
- トイドローンを使って毎日練習
- 飛ばせる場所を探して、試験機をレンタルする
もちろん独学で合格は目指させます。実際に当サイトのライターは独学で合格しています。
▶︎【挑戦する価値あり】ドローン国家資格は独学でも可能!隠れたリスクは理解している?
ドローン国家資格の取り方のまとめ
ドローン国家資格の取得方法について紹介しました。
より詳しくしたい人や、知識をつけたい人は、この記事で紹介している各記事を読んでください。
「今後もドローンを飛ばしていきたい」と思っている人は、ドローン国家資格は必須になります。
ドローン国家資格の制度は始まったばかりです。
ドローンのルールはこれからも変わっていく、ドローンがもっと日本に普及していくでしょう。
ドローンに携わりたいと思っている人はぜひ合格を一緒に目指しましょう。
このサイトでは国家資格以外にも、ドローンに関わるビジネスや、機体の情報も発信しているので、ぜひ参考にしてみてください。
産業用・働くドローンの特徴・活用内容を分野に分けて10選紹介!
ドローンは撮影だけではなく、点検、農業、測量など、様々な分野で活躍を広げています。 この記事は、点検や農業、測量に特化した産業用ドローンについて紹介する記事です。 産業用のドローンに関してこんな疑問は持っていないですか? […]
【2024年4月発売】DJI AVATA 2 スペック徹底解剖!購入前に要チェック
2024年4月11日にDJI AVATA2が、遂に日本でも発売されました。 DJI AVATAが日本未発売だったこともあって、発売前から各SNSではリーク画像や予想で盛り上がっていましたね! 「FPVドローンに挑戦したい […]